hanakota horse club

中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅠ 安田記念】年度始めはリベンジからっ!

今日は午前中から家の大そうじをしました。

ついでに、ベッドの模様替えもしました。

なんでかって?新年度だからです。

ダービーの終わりはダービーの始まりーー恥辱にまみれた今年のダービーは終わり、今日デビューを果たした若駒たちと同様、来年のダービーへ。気持ちも新たに!今日は安田記念を展望してまいります。

東京5週連続GⅠのラストではなく、新年度最初のGⅠとして。

マイラー“しか”いない

例年、安田記念というのは、宝塚記念だと“ちょっと長い”中距離馬や、この時期にGⅠ級のレースがないトップスプリンターが出走の機会を求め、それなりの数出走してくるレースです。

しかし、今年のメンバーを見てみると、中距離GⅠ(大阪杯天皇書・秋)に出走するような馬はおらず、スプリンターにしても明確に短距離路線に席を置くのはナランフレグただ1頭。このほかはすべてマイルを主戦場とする馬が顔を揃えています。

いつもなら「総じて中距離やスプリントで名をはせた馬に人気が集まるが、ここマイルの舞台!“マイルはマイラー”で予想すべき」と、判を押したようにポイントにしていますが、今年に限っては“みんなマイラー”であるため、この格言は不要となります。

“どんな”マイラーを選ぶべき?

レースが行われるのは東京競馬場のマイル。このコースの特徴は何と言っても525mの長い直線。速く、長く脚を使うことが求められます。

しかも1600mのコース設定は、スタートから3コーナーまでの距離も十二分に取られており、向こう正面でのペースも上がりやすい形状。いわゆる“テン良し、中良し、終い良し”が要求され、馬そのものの能力が色濃く出やすいコースだということです。

そのため、前だの後ろだのではなく、まずはマイルの距離をより速く走れる高い走力を持っていることが買うべき馬の第一条件となり、そのうえで枠順や展開によって左右されるレースに向いた脚質・特性ーーこれ持っていることが第二の条件となります。

斤量の捉え方

ここからは印へと入っていきます。先ほど話した買う馬の条件はもちろんですが、安田記念と言えば、私がよく口にする“古馬は58㎏(牝馬は56㎏)を背負うレース”となるため、この点にも留意しつつ、1頭ずつ紹介していきます。

◎ 7枠13番 ソングライン
今回は枠にも恵まれましたね。しかもライバルとなるシュネルマイスター、ファインルージュらを内に見る並びにもなっており、枠順・並び的には“順番が回ってきた”感は強いと言えます。

前走のヴィクトリアマイルは脚を余す感じで5着まででしたが、今回はあそこまでの前残りはメンバー構成、並び順からは考えづらく、揉まれたくない1枠1番のカフェファラオが逃げの手に転じる?なんてこともあると、前に行かないといけないレシステンシア、サリオスらは必然的にこれを追いかけ、これに乗じて内のロータスランド、ホウオウアマゾンも積極策でないと……、な馬なため、先行馬にはキツい差し向きの競馬になることが基本線かな?と思っており、差し馬のなかで持ち時計、つまり高い走力を持っているのがシュネルマイスターであり、ソングラインとなります。

そのうえで2頭の並びを比較した際、これは上述したように並びではソングラインに分があるため、ヴィクトリアマイルの雪辱にて!もう一度この馬に本命を託します。

 

〇 4枠7番 ファインルージュ
対抗もヴィクトリアマイルと同じファインルージュにしました。完全にリベンジですね。

理由としてはこの馬も末脚が少しソングライン、それにシュネルマイスター、イルーシヴパンサーには及ばないものの、ヴィクトリアマイルでは想像以上の脚は使えており、何より3頭より器用さという武器があるうえでこの枠はソングライン同様、恵まれたと言えるでしょう。

それにソングラインにも同じことが言えますが、牡馬の58㎏と牝馬の56㎏は扱いこそ同じで限られたGⅠくらいでしか経験しないものですが、牡馬の58㎏と比較して牝馬の56㎏は物理的に2㎏軽いため、牝馬が牡馬に力負けしない現代競馬において、56㎏は58㎏ほど負担にはならないということも牝馬を本命、対抗に推す理由となっています。

ちなみに、ソングラインとの比較でこちらを対抗にしたのは、中2週ローテがソングラインより読めないこと、結果として武豊騎手というベストチョイスができたとはいえ、テン乗りで直前までヤネを決められなかった点をファインルージュの減点材料とし、ソングラインを本命に取っています。

 

▲ 4枠8番 イルーシヴパンサー
例年“プレ安田記念”となる東京新聞杯を直線一気で楽勝。未知の魅力で言ったらこの馬しかいないでしょう。

ただ、58㎏で同じ脚が使えるか?はやってみないことには分からないことですし、前走までとは相手の格が段違い。追い込んだとて、まだ前に何か……、がいる可能性は全然あるレベルのメンバーであるため、あくまで単穴(▲)とした次第です。

 

△ 5枠9番 シュネルマイスター
昨年のマイル戦線におけるグランアレグリアとの比較において、後継者に最も近い位置にいる馬は間違いなくこの馬だと思います。

しかし、伝え聞く報道やアラシさんの追い切り診断(アラシさんとは、私がいつも大変参考にさせていただいている元馬術選手のYoutuberさんです)では、軒並みイイ話が聞こえてきません。

自分で根拠を見出せていないだけに、地力で△の一番手にはしましたが、あくまで見聞きした情報からは……、といったところです。

 

△ 8枠17番 サリオス
先週の私が絶不調だったことはTwitterでも散々お知らせしましたが、レーン騎手と堀厩舎も抜群に!噛み合っていませんでした(詳細はしませんが)。

で、今週はサリオスと一緒にリベンジだ!ではなく、今回は外枠に入ることができたのが良かったと思います。この馬は530㎏を超える大型馬であり、器用さはゼロ。かつ終いが切れるタイプでは一斉ないため、早く吹かして長く脚を使いたいクチ。そのため、内枠に入ってしまうと、この馬にはない器用さを求められ、馬群で右往左往するうちに切れ負けするという敗戦が続いてしまうのです。

が、今回は馬群に入ることはまず考えられない8枠17番。位置取りはどうあれ、自分のタイミングでエンジンを掛けていくことはできるはずで、状態がまともなら格に見合った走りはしてくれると思います。最近の好走歴は香港マイルの3着ですが、このとき手綱を取っていたのもレーン騎手ですし、馬の特性は十分に理解したうえでレースに臨んでくれることを期待しています。

 

△ 7枠15番 セリフォス
去年のシュネルマイスターより強いか?と言われれば、即答で「ノー」ではあります。

それでも54㎏で出走できるのは間違いなくプラスに働くでしょうし、自身朝日杯の55㎏からNHKマイルCの57㎏へと2㎏増えたところが堪えた感じもしていて、2歳時の斤量より1㎏軽いとなれば、まだ底があっても……?と思えなくはありません。

枠にしてもヘンに揉まれる枠でもありませんし、積極的な競馬をして54㎏で“持ち”の良さを発揮できれば……!で、3つ目の△を打っておきます。

 

☆ 2枠3番 ロータスランド
ペースをつくれないことには何も始まらないのですが、“持ち”の良さはワンペースの競馬に対応してるよう、かなりあると思っていて、“持ち”を活かせるミルコ騎手というのも魅力的だと思います。

馬柱を見れば一目瞭然ですが、自分のペースをつくれないとマイルでは脆く、それが叶うかは……?どころか可能性は高くないですが、東京だとパフォーマンスを落とすホウオウアマゾンが手控え、枠順の差でレシステンシア、サリオスらにポジショニングでアドバンテージを持つことができれば、持ち前の“持ち”の良さが活きてくるやもしれません。

あと、何気に56㎏を背負って重賞勝ち(22年 京都牝馬S)があるというのも頼もしい実績として捉えています。

△をもう1頭打つならダノンザキッドなのですが、この馬のレースぶりを見るにサリオス並みに器用さがなく、かと言って先行できるタイプでもないため、2枠4番は厳しい枠だと思い、今回は見送りにしています。

また、レシステンシアに関しては隣にサリオスがいて、内にはロータスランドとホウオウアマゾン、ここにカフェファラオが絡んでくる?となると、前走ほど粘り込むのは難しいと考え、消しとしました。


とくに意図したわけではないですが、今日はリベンジ的な要素が多い内容になりましたね。リベンジ馬券として、ソングラインとサリオスのワイド(ワイドで勝負!もある意味リベンジ)なんか買ってみようかな~?と考えているところです。

ブログは少しお休みをいただき次回の更新は6月25日(土)。宝塚記念の展望をお届けします。

ちょっとしたお休みに入りますが、予想するレースのことはTwitterでもポイントをつぶやくので、いいね、フォロー等々いただけますとうれしい限りです。

※言い忘れてましたが明日は夕方から雨予報。もしレースに影響するようであれば、更新情報もTwitterでお届けします!

twitter.com