hanakota horse club

中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅠ チャンピオンズカップ】今日は簡単に……、印と“あの馬”について

今日は中京競馬場で行われる下半期のダートGⅠ、チャンピオンズカップを取り上げてまいります。一部の読者さんより「現地観戦っすか!?」とご質問をいただきましたが、実は親戚のところに顔を出しに行っただけでして……、明日のレースを前にひと足早く東京への帰路につき、新幹線より更新させていただきます。

そのため、いつもの回よりも大分軽めとなってしまいますが、印の馬、加えて“あの馬”についても触れていきますので、今日もお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

すべてにおいて、条件が好転

◎ 3枠6番 テーオーケインズ
今日の本命は内枠に入れば!この馬とすでに決めていて、中央のスピード馬場で高度に立ち回りの上手さが求められる中京の1800mという舞台において、テーオーケインズの持つ特性はズバリ!と当てはまるものとなります。つまり機動力と対応力の高さが売りのこの馬にとって、前走JBCクラシックからの舞台替わりは距離短縮も含め、すべてがプラスに働くものと思われ、あとは松山騎手がスタートさえ気をつけてくれれば、馬券の軸としては最も信頼が置ける馬と言えるでしょう。

 

〇 7枠14番 チュウワウィザード
この馬も器用さという点では信頼に足るものを持っており、それゆえに昨年の勝ち馬でもあるわけです。今回も適性という意味では、テーオーケインズと同等の評価ではありますが、6歳になったいまも国内外で安定した成績は残してはいるものの、以前より少し位置取りが悪くなっていること。加えて今回は昨年よりももうひとつ外の枠に入ってしまったため、外枠不利な中京1800mでどうか?ということで、テーオーケインズの方を上に取った次第です。

 

▲ 3枠5番 エアスピネル
8歳になったいまもなお、ダートに活躍の場を転じ今年はフェブラリーステークスで2着と、健在ぶりを誇示するエアスピネル。これまでワンターンの競馬でしか良いパフォーマンスはみせられていませんが、内枠でロスなく立ち回れそうなこの枠をゲットできたことは僥倖と言えます。

砂を被ることもそこまで嫌がるそぶりも見せていないため、内めでじっくり脚を溜め、芝のトップレベルで磨かれた決め手が活きれば!悲願のGⅠタイトルが、ようやく手中におさまるやもしれません。

 

△ 8枠16番 カフェファラオ
競走馬としての能力、つまり脚力という点では、この馬がメンバー最上位だと思います。それだけに△は打ったのですが、中京1800mでは鬼門と言える大外枠……。エアスピネルとは逆にあからさまに砂を被るとダメなため、その点では大外枠は良いのですが、3コーナーからの長い下り+アールのきついコーナーでロスを被ることは必須。結果的に状態が整っていなかったことはあるにせよ、あのクリソベリルも4着に沈んだわけですから、あくまで抑えとして、持っている能力だけで印打つことにしました。

 

△ 6枠12番 クリンチャー
今年は“剛腕”川田騎手が騎乗できるということで、それだけで△の二番手としました。兎にも角にもズブズブの馬なので、並みのジョッキーでは動かしきれませんが、川田騎手であれば、またこの馬にとっては外めの枠も早く動くことを前提とすれば悪くはなく、前にいく馬が揃った今回のメンバー構成では、スタミナの削り合いになる可能性もあり、そうなればチャンスは回ってくるかもしれない……、という見立てでいます。

 

☆ 4枠7番 サンライズホープ
今日は△をもう1頭ではなく、☆(穴)を2頭、前に行く馬と後ろに控える馬とで2頭取り上げます。1頭目は前の馬からサンライズホープ

この馬を数多いる先行馬からチョイスした理由は、先行したい馬のなかで、この馬を含めた“是が非でも”のうち、一番外側の枠に入れたことで揉まれずに位置を取れそうなこと。さらにサンライズホープよりも外にいる先行馬は、番手くらいで良かったり、先行したいとは言え、先行力がイマイチであったりする馬であること。この2点から、先行馬のなかで最もマイペースを作りやすいのでは?と考え、前の☆としました。

 

☆ 8枠15番 メイショウハリオ
後ろに控える☆はメイショウハリオをチョイスしました。先ほども少し触れましたが、今回は先行馬のラインアップがかなり充実、というか頭数が多く、比較的激しい展開になることが予想されます。

そうなると狙いたくなるのは追い込み馬!ということで、追い込んで堅実なこの馬を抜擢しました。馬群を突いてこれるのも評価ポイントとなります。


最後に“あの馬”について触れておきます。“あの馬”とはもちろんソダシのことですが、芝のレースでもあれだけ揉まれたくないわけですから、ダートならなおさら……、ということは想像に難くなく、その意味で1枠1番はサイアクとも取れます。

しかし、1コーナーまでの距離が短い1800mのコースで、芝でも早い部類に入るスタートの良さを活かせば、この枠はかえって絶好枠とも言えたりもします。

それでも買わなかった理由はメンバー構成にあって、隣にいるカジノフォンテン、☆を打ったサンライズホープ、ほかにもダノンファラオなど、前に行かないと話にならない馬が多いため、おそらくこれらは玉砕も覚悟で競りかけてくると思われます。

そうするとソダシは逃げられたとしても、3歳牝馬の54㎏だとしても、マイペースに運べる算段はかなり立ちづらくなり……、走りから想像できるダートの適性は魅力的とは思いつつ、今回は見送りとさせていただき、もっとスピードが活きるフェブラリーステークスあたりに参戦してでもくれれば、そこで買いたいと考えています。

今日はあっさりめで失礼させていただきましたが、来週の阪神ジュベナイルフィリーズ以降は、いつものパターンに戻し、レースのポイント+印の馬のフルバージョンでお届けしてまいります。

それではまた来週。ここら辺で失礼させていただきます。