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中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅠ 有馬記念】押し切りか漁夫の利か

今年の有馬記念、本当に難しくないですか!?てことで、いま考えていることを整理したく、今日は久しぶりのブログでまとめてみます。

レースはつくれるタイトルホルダー

まずはメンバー構成と枠順・並びについて。今年は逃げ・先行馬のラインアップが厚くなく、明確にハナを主張してくる馬はタイトルホルダーのみ(ブレークアップもハナへ行きたいクチですが、スタートと出脚の質が違う)。

入った枠順が7枠13番と外めに入っているものの、自身より内ではっきり先行馬と言えるのはウインマイティ―だけ。同型のブレークアップ、マークを受けるとツラいディープボンドは、双方とも8枠となり、タイトルホルダーにとっては枠順ほどキツい並びではありません。

つまり、ハナを叩くのに内枠にいるよりは脚を使いますが、ハナを取ること自体はそこまで大変なことではなく、自分のペース・展開には持ち込むことは比較的容易なのでは……?と思われます。

そのため、海外遠征帰り云々で……、を除けば、普通に走って勝ち負け、ないしは馬券になる確率は低くないと見立てられます。

展開のカギはディープボンド

タイトルホルダーがペースを握る……、となれば春の2戦と同様、後続に脚を使わせ圧倒するシーンは想像に難くないところです。

しかし、「そうは問屋が卸すのか!?」と言うと、そんなに甘くないはないと思っており、それを主導するのがディープボンドになってきます。

と言うのもディープボンドという馬自体に決め手がなく、非凡なスタミナで押し切る以外に活路はないからです。なので、勝負どころでタイトルホルダーのロングスパートよりも早くディープボンドが“超”ロングスパートを仕掛けてくるのか……!?はレースの決着を左右する要素となることでしょう。

そして、ディープボンドが先に仕掛けるなら、当然タイトルホルダーには厳しい展開となり、馬券にならない結果も想定の範疇となります。ですが、ディープボンドより先にスパートできれば、そこまでのポジション(恐らくディープボンドはタイトルホルダーより1、2頭は外を回る)の差から、天皇賞・春宝塚記念の焼き増しとなって不思議ないイメージです。

ちなみに、ディープボンドについては、仕掛けても仕掛けなくても買う予定はなく、仕掛けたらバテて、仕掛けなければキレ負けするとみています。

漁夫の利を得る馬は!?

勝負のポイントとしてディープボンドの仕掛けに触れましたが、これによる決着は"押し切りか漁夫の利か”といった次第です。

すなわち、タイトルホルダーが終始レースをコントロールし、ゴール板まで自分のスタイルを貫くか、ディープボンドの仕掛けによりタイトルホルダーが垂れたところ、漁夫の利を得て差し込む馬が勝つか……。

漁夫の利を得る馬が何か?を踏まえ、今年の有馬記念はこんな予想でいきたいと思います!

◎ 5枠9番 イクイノックス
現時点での見解として、能力、並び、展開を考慮し本命はイクイノックスとしました。恐らく構えるかたちを取ってくるため、タイトルホルダーが“スイスイ”となれば、自分から仕掛けるとは距離の面から考えづらく、届ききらずの2、3着はあると思います。

それでも終いの脚は大外枠、しかも状態面が?でしかなかったダービーでのパフォーマンスを考えれば、馬券になる確率はメンバーのなかで最も高い馬と言えるでしょう。

お世辞にも距離、中山への適性があるとは言えませんが、そこは55㎏の斤量が十二分にカバーしてくると思われ、馬場も乾いてそれなりにスピードが活きてくるなら、末脚が発揮されないことはないと思っています。

○ 7枠13番 タイトルホルダー
理由はすでに述べた通り。ペース・展開は握れるため、そうなれば能力的な上位は明らか。何も仕掛けてこないならイクイノックスだって凌ぎきってくれるでしょう。

それでも、ディープボンドの存在を考慮し、その場合の垂れ込みが想定できる以上、◎は打てないとし○(対抗)としました。

ただ……、ディープボンドがこない展開も全然あり得るため、イクイノックスにある距離やタフな展開への適性に対する疑問点を考えれば、最終的には馬券の買い方で扱いは決めることになりそうです。

▲ 5枠10番 ジャスティンパレス
この秋明らかに馬が変わっており、始動戦となった神戸新聞杯、大外枠からの積極策で3着に入った菊花賞と、春までのそれとは見違えるパフォーマンスを示しており、余勢を駆ってここでも一発!は十分に秘めた馬だと思います。

イクイノックス同様、55㎏の斤量も有利でしかなく、理想よりはちょっと外ですが、いまの充実ぶりから▲としました。

なお、この馬は漁夫の利タイプとは言い切れませんが、目下の充実度から印を上げています。

△ 3枠6番 ヴェラアズール
△ 3枠5番 ジェラルディーナ
イクイノックス以外の漁夫の利候補はこの2頭。どちらも溜めて弾けるタイプとあり、タイトルホルダーが絡まれたとき、好枠も利しての差し込みはイメージしやすいところです。

しかし、ヴェラアズールは松山騎手への乗り替わりで前走と同じ競馬ができるのか……?ジェラルディーナは多頭数の馬群を克服できるのか……?が未知な部分でしかないため、これらの懸念が杞憂に終わった場合、現時点での能力を買い△の一番手、二番手としました。

△ 4枠7番 エフフォーリア
すべてが?なんですよね……。けど、“去年の”エフフォーリアがこのメンバー、この枠順に入ったなら、当然のごとく本命候補であり、もし“去年の”エフフォーリアになっていれば、ここも突き抜けてきて不思議なく、思い切りには欠けますが△の三番手でお茶を濁させていただきます。

☆ 2枠3番 ボルドグフージュ
漁夫の利よりさらに後ろとなりますが、漁夫の利決着ならこの馬の番手まで馬券になる権利が出てくるかと思います。そのため☆(穴)で狙うというより、抑えておくって感じです。

結論、本命対抗がまだ決まりきってないわけですが、自分のなかで“どっちに振るか!?”の決め次第かな……、と思っています。

その辺はTwitterで報告するようにしますので、こちらは予想の考え方としてご参考いただけますと幸いです。

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年内は書くか分かりませんが、こんな感じでボチボチ書いてはいくつもりですので、更新があったときは引きつづきよろしくお願いいたします。