hanakota horse club

中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅠ オークス】桜花賞との違い

今日は本題であるオークスの展望へと入る前に、まずは今年の桜花賞が“例年とは違う桜花賞だった”ということを念頭に入れておきましょう。

その違いについては、当ブログでも桜花賞の展望で取り上げていますので、手前味噌で恐縮ですが、例年の桜花賞とどう違ったのか、予めご一読のうえ、今日の展望をご覧くださいませ。

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要するに、メンバー構成、枠順、展開、馬場が、すべて“内・前有利”となったことで、例年であれば勝ち負けする強い差し馬が、馬券に絡めなかったということです。

では、桜花賞が例年とは違う桜花賞だった。これを前提に、“違い”に着目して今日のポイントへと参りましょう。

速い?けど重い馬場

桜花賞の馬場状態が速くて軽い、しかも内・前有利だったのに対し、明日の馬場状態は速い?けど重い、どちらかというと外寄りが〇になると思われます。

土曜日の競馬を見ていても、おそらくこうなることは既定路線であり、しかも日中は予報以上に雨が降ったことから、メインレースには稍重まで悪化。明日は晴れるとのことなので、それなりの回復は見込まれますが、桜花賞のような軽くて前が残りやすい馬場にはならないと想定されます。

だだし、土曜日のメインレースは稍重と言えど決着タイムは1.46.3。勝ったカレンシュトラウスは33秒台の上がりを出しており、稍重にしては速い時計が出てもいることは忘れてはなりません。つまり、持ち時計の担保はある程度必要な要素だということです。

そのうえで内側が傷み、先行馬が持たせづらい馬場状態であることから、馬場の外めを差してくる馬。すなわち桜花賞の上位馬とは真逆の馬ーーサークルオブライフをはじめとする差し馬に優位な馬場状態にあります。

馬選びのポイント

今年の出走メンバーは、良い末脚は持っているのに桜花賞では届かずだった馬が多く、サークルオブライフ、プレサージュリフトといった重賞勝ち馬はもちろんのこと、着順は振るってない馬のなかにも良い末脚を持った馬がエントリーしています。

加えて、馬場状態も桜花賞とは真逆ーー差し馬に向いた状態にあるため、これも桜花賞とは反対に差し・追い込み系の馬で上位の印を構成することがセオリーと言えるでしょう。

ここでポイントになるのは2点。1つは有力視される差し・追い込み馬のなかから何を選ぶべきか?

もう1つは、差し・追い込みへ注目が集まる条件が整ったことで、先行馬に漁夫の利が生まれることを忘れてはならないこと。そのうえで、どの馬に出し抜けの可能性があるのかを見極める点が、買う馬を決める際のポイントとなります。

出し抜けには注意しつつも

では印です。繰り返しになりますが、桜花賞とは真逆の馬場状態から差し馬優位と取り、上位の印には差し・追い込み系の馬を。下位(抑え)には、漁夫の利を考慮し出し抜けが見込めそうな馬をチョイスし、1頭ずつ紹介してまいります。

◎ 6枠11番 ベルクレスタ
ここまでのポイントから、本命候補としたのは4頭。馬番の順にルージュエヴァイユ、サークルオブライフ、ベルクレスタ、プレサージュリフトです。

そのなかでベルクレスタを選んだ理由は、まず以て末脚の質が、ほかの候補に対し、まったく引けを取っていないこと。加えて、入った枠順も伸びやすい外側の馬場へと誘導しやすい6枠11番。信頼のおける能力と、相対的に恵まれた枠順。2つを根拠に本命へと抜てきさせていただきました!

あとは……、「本命にするとこない隼人」とかいうワイドウさんの迷格言が的中しなければ……wwwといった次第です。

 

○ 3枠6番 サークルオブライフ
こちらは“型通り”といった対抗。常に安定して高いパフォーマンスを出せますし、府中への舞台替わりも確実に歓迎!といったクチでしょう。

それでも、ベルクレスタやプレサージュリフトに対しては、進路取りで少し苦慮する可能性のある並びになっており、追い遅れる不安があるため、妙味も含め対抗に落としています。

ただし!桜花賞までの内容、また超名門女子校とでも言うべき国枝厩舎の馬ということから、崩れる心配はさほどないとも取れるため、この馬から入る馬券も手元には置いておくつもりです。

 

▲ 8枠16番 プレサージュリフト
レース経験が乏しいため、外枠はむしろ歓迎だと思います。それにベルクレスタ、スターズオンアースには先着したという事実もあり、ポテンシャルは当然認めるべき馬です。

しかし、レース経験が乏しいということは、実戦感覚の無さだけでなく、体質的に使い詰めしづらいのでは?という不安があるため、能力は認めつつの単穴(▲)としました。


△ 2枠4番 ルージュエヴァイユ
枠順の差で4番手にしましたが、理由はシンプル。上位にあげた3頭が崩れた場合、差してくるのは“この馬だろう”というだけです。

 

△ 5枠9番 エリカヴィータ
出し抜けが見込める馬にはエリカヴィータを推したいと思います。

如何せん速い脚はないため、スタートである程度先行できることが大前提となりますが、先行さえできれば、ずーーーっと!伸びてくれそうな渋とい脚は持っており、強気に仕掛け、しつこく!粘り込んでもらえればと思っています。

福永騎手にしても、テン乗り関東馬ですから、先を見据えて……、なんてことはしないはずで、しっかり漁夫の利を狙いにきてくれるでしょう。

あと、この馬も超名門女子校(国枝厩舎)の馬だということは忘れてはいけません。

 

△ 4枠8番 ナミュール
印を打った理由は、チューリップ賞までのポテンシャル。以上です!なんですが、今回は調整過程を変えてきており、それが良い方向に転べば、まだ逆転の芽は残されていると考えます。

 

△ 7枠13番 パーソナルハイ
フラワーカップで始動して、桜花賞に出走して、フローラステークスを挟んで……、なので、おつりがあるのか?ではあります。

でも……、割と簡単に逃げられそうなのも目に見えていて、この馬のすぐ後ろにいるであろうウォーターナビレラ、サウンドビバーチェらは明確に距離不安があり、逃げてしまえば“あれよあれよ”の可能性は捨て切れません。

 

△ 8枠18番 スターズオンアース
これまでの走りを見るに、この大外枠は確実に良くなく、消しも正直考えました。
ですが、能力と実戦経験の豊富さから、抑えの抑えといったところで抑えています。

 

消した馬からはウォーターナビレラとアートハウスに触れておきましょう。ウォーターナビレラに関しては、“桜花賞が例年とは違う桜花賞だった”からこそ!好走できた馬であり、距離が延びて、しかも持たせづらい馬場状態においては苦しいと言わざるを得ないため。

アートハウスは前走圧巻と言えど、あのメンバーでは当たり前と言って良く、前々走エリカ賞の内容からも、一線級ではまだ脆さを露呈する可能性の方が高いため、今回は見送り(もしかしたら3連系の3列目には入れるかも?)としています。


今日は“例年とは違う”桜花賞との違いに着目し、オークスを展望して参りましたが、先生やシャケトラ、ワイドウさんとは、すでにダービーの話題で持ち切りでした(ダービーというか“アレ”の話題とも言えますがw)。

来週はダービーデーといえば!の“アレ”についてもたっぷり展望しますので、今年も微力ながら年に一度の祭典に華を添えたい所存ですっ!

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