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中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅠ フェブラリーS】スピード馬場で狙いたい〇〇馬と××馬

プロ野球の世界には2月1日を「正月」、つまりキャンプインを正月と捉える見方がある一方、競馬の世界ではここ!フェブラリーSを「正月」とする方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日はそんな「誰かにとってのお正月」フェブラリーSを展望してまいります。今年最初のGⅠですから、私個人としても幸先の良いスタートを切りたいところです。

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今年はスピードが求められる馬場に

今週末の日本列島は全国的に雨模様で、レースが行われる府中でも土曜日の夕方から日曜日の朝にかけ、かなりまとまった量が降ると予報されています。

しかも先週の雨(雪)が乾ききっておらず、土曜日も稍重発表で開催されており、10Rの金蹄Sは2分10秒台とそこそこの時計で決着し、上がりも上位の馬は35台後半から36台前半を使えており、ここに雨がしっかり降ることで、速く・軽い馬場傾向に拍車が掛かると思われます。

そのため、冬時期特有の乾燥してパワー・スタミナを要する馬場で好走する馬とは正反対に、スピードに秀でた短距離系の(1400mを中心に走っている)馬、もしくは元々のスピード能力が高い“元芝馬”にもチャンスが広がりやすい条件と言えるでしょう。

フェブラリーSは“芝馬”台頭の舞台

これはフェブラリーSというより、「東京ダートは……」と言うべきかもしれませんが、昨年2着のエアスピネル、一昨年の勝ち馬モズアスコット、古くはベルシャザールトゥザヴィクトリーアグネスデジタルなど、フェブラリーSは芝のレースで活躍していた“元芝馬”が多く活躍する舞台となっていることは、ある程度歴史が証明しています。

これには東京競馬場の長い直線が大きな要因となっており、ほかの競馬場のダートワンターンにおいては、正面、つまりラストの直線よりも、向こう正面の直線の方が長い設計になっているのに対し、東京だけはラストの直線が向こう正面と同等、もしくは長い設定となっていることから、後半にどれだけ脚を残せるか?が勝ち負けを左右するポイントとなります。

つまり、向こう正面が長く、ラストが短いほかの競馬場で求められる“先にポジションを取って持続する”競馬が、東京では通じづらくなり、反対にラストの直線が長い芝のレースで、後半に脚の使いどころを持っている馬が台頭しやすくなり、その馬のなかに“おうにして”元芝馬が含まれている……、といったところでしょうか。

今年はソダシをはじめ、元芝馬、しかも実績をともなった馬の出走が多く、馬場も軽くなることが見込まれるため、例年以上に注意を払いたいところです。

混戦ほど適性を重視して

ここからは印へとまいります。今日ポイントにあげたのは、湿った馬場でスピードが要求されること、それからスピードが活きるからこそ!“元芝馬”に注意せよの2点でした。

各種報道、またオッズが示す通りの混戦ムードですので、そういうときこそ!各馬の適性を見極め、今日のラインアップはこのようにしてみました。


◎ 3枠5番 レッドルゼル
川田騎手も共同会見で明言していた通り、この馬にマイルはちょっと長いと思います。それでも結果的に「今年よりも重かった」と言えるであろう昨年も、外を回って4着に食い込んでおり、足元が軽くなり、かつ道中の距離ロスを留められそうな内めの枠をゲットできたことは、昨年と比較し確実に条件は好転したと言えます。

しかも馬群の中に入れてもパフォーマンスを落とすことはないため、内枠の利をちゃんと活かせるというのも大きな安心材料。マイルで甘くなる面はなくはないため、「勝てるか?」と言われれば半信半疑ながら、馬券の軸としては高値安定の信頼はあると思っています。

 

〇 3枠6番 カフェファラオ
レッドルゼルが「勝てるかは?」な理由の最も大きな要因は、この馬がいるからです。それは東京マイルパーフェクトの戦績もさることながら、渋った馬場でも3歳時のユニコーンSを出色の時計で圧勝していることからも分かる通り、こと東京マイルにおいては条件を問わず現役最強といって差し支えないから。

しかし、この馬には馬群での競馬が……、という致命的な欠点があることは周知の事実であり、昨年のように「内枠だけど周りに馬がいなかった」なんてことが2年連続で起こるかどうかは“やってみないと!”の要素でしかないため、高い確率で馬券に絡むのは?という視座で考えたとき、確実性のなさから対抗評価とさせてもらいました。

 

▲ 6枠11番 ソダシ
そもそもが揉まれ弱く、しかもダートのトップレベルで揉まれたら……、もお……、なわけですから、内枠や先行勢に絡まれそうな並びに入ったらバッサリ!のつもりでした。

ですが、実際に入った並びは、先行気質の馬のなかでは最も外の枠に入り、自身の外側をフタされることは多分ない――かなり恵まれた並びとなりました。

そうなれば、スピードが求められる馬場における芝馬の、しかもレコードホルダー級のスピードを額面通り発揮してくれれば、“白毛のアイドル”にもうひとつ“芝ダートの二刀流”という勲章が与えるシーンはあって不思議はないと思います。

それでも!この血統が持つ謎の気性難は、ソダシにもしっかりと受け継がれているため、「や~めた」となってしまう危険性は確実にあるため、白なのに如何にもな▲(黒)となります。

 

△ 7枠13番 ソリストサンダー
まさかの惨敗を喫した前走 根岸Sは、1400mの速いながれを下手に追走したことが何よりの敗因であり、マイルに戻る今回、加えて今年の出走メンバーは、スプリントからの参戦がなく“ガツガツ系”の先行馬がいないため、自分のかたちは作りやすいメンバー構成になったと考えられます。

一気の脚だと少しトップクラスには決め手で劣るものの、ジワジワ脚を伸ばしていきたいクチであり、それができそうな枠順にも入ったため、巻き返しを期待して△の一番手としました。

 

△ 8枠15番 テイエムサウスダン
マイルが長いのはレッドルゼルと同様で、レッドルゼルよりも前に行く分、直線での持ちを考えて印はかなり落としました。

ですが、これまでは先行して粘り込むだけの馬だと思いきや、直線でひと脚使う緩急をつけた競馬ができており、メンバー構成的に多少テンは激しくなっても一旦は息が入る展開となりそうなあたり、岩田騎手はじめ陣営が教え込んできたことが再び実になることも考えられます。

大外枠なので、距離不安を考えると序盤のポジション取りがカギになりますが、逆にポジションは選びやすい枠でもありますので、上手く収めることができれば圏内までは考えられる1頭だとみています。

 

△ 8枠16番 エアスピネル
決め手が最上位とは言えないため、この枠から正攻法の外回しでは足りないでしょう。しかしながら、それを補える可能性のある軽い馬場となれば、決め手の足りなさを埋められる可能性はなくはなく、この馬については、なくはない可能性があるというだけで抑えておく次第です。

 

☆ 4枠8番 サンライズノヴァ
東京マイルの常連として長く活躍するサンライズノヴァも8歳となってしましました。実は東京のマイル重賞は、このレースを勝てばパーフェクトになるだけに、是が非にも……、と思っていたのですが、もうちょっと厳しいかもしれません。

ですが、勝つまでとは言わないものの、先行馬の並びが結構絶妙で、先ほども述べたように一旦は息が入る展開になりそうなものの、なんかちチグハグな、言い換えればどの馬にも主導権のない展開になり兼ねない感じがあり、そうなったとき終いだけ競馬をする追い込み馬にもチャンスは巡ってこないとも限りません。

若いときはどうしても勝ちを焦ってか、なし崩しに脚を使ってしまうことがありましたが、いまとはなっては良くも悪くも終いに賭けるかたちしかないと思いますので、無欲の一発に期待したいところです。

 

× ダイワキャグニー、インティ、アルクトス
印は回らなったのですが、馬場が軽くなるということは、それだけ先行馬が持つということが一般的な考え方となります。

サンライズノヴァを推した理由に「チグハグな展開に……」と書きましたが、逆にここであげた3頭のどれかが明確に主導権を取り、自身のペースでレースメイクができたなら、その馬が馬券圏内に残るという芽もまた考え得る展開として存在します。

なので、この3頭は印こそ回りませんでしたが、買い目、具体的には3連系馬券の3列目には入れておく予定でいます。


実質×の3頭まで印を打ったため、トリガミも覚悟(余計なこと言うとトリガミお家芸w)ですが、スピードのある馬を中心に、上手くレッドルゼルから人気薄で決まるといいなぁ~というのが今回の予想となります。

では、今日はこんなところで!次回は高松宮記念まで間が空くのか?その前にどこかで書くのか?はまだ決まっていませんが、今年もGⅠは全部書きたいと思っていますので、「どうぞ本年もよろしくお願いいたします」と、お正月みたいなご挨拶で締めさせていただきます。

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