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中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅢ 根岸S】“例年通り”の激流を制するのは

2022年も早いものでもうひと月が経とうとしています。と言うことは……、そろそろGⅠの足音なんかも聞こえてくるわけで、今日はその足音のひとつ、来月20日フェブラリーSへ向けた最重要ステップ、根岸Sを今年2回目の更新で取り上げてまいります。

 

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今年もまた、激流必至のメンバー構成に

この根岸Sというのは冒頭でも述べた通り、2月下旬に行われるGⅠ フェブラリーSへ向けたステップのひとつで、施行もフェブラリーSから200m短縮された東京ダートの1400mで行われるレースです。

そのため、普通にダートの1400mを主戦場にしている馬はもちろんのこと、JRAにはGⅠタイトルがない1200m路線の馬も「フェブラリーSの1600mまでならワンチャン……!?その前に試金石として1400mのここを……!」とばかり、実際のところ歯切れは悪くとも、毎年多数のスプリンターが参戦するレースとなっており、年が替われど、メンバーが替われど、十中八九ハイペースの激流からの差し・追い込み決着になることが相場となっています。

当然今年もご多分に漏れず、スピード自慢の短距離馬が多く出走してきており、出走馬のなかにはハナでなくとも、“ゼッタイに揉まれたくない!”クチのジャスティン、リアンヴェリテ、テイエムサウスダンらを含め、ガツガツ先行系の馬の数は枚挙に暇がなく、基本的な考え方としては、例年通りの差し・追い込み決着とみて良いでしょう。

差し・追い込みでも、どの馬を選ぶべき?

単に差し・追い込み優勢と言っても、どの馬を選ぶべきかは悩ましいところです。と言うのも、今週のダートはここ最近の晴天つづきに加え、凍結防止剤の散布も週中にあったようで、時計はやや掛かり目。つまり、直線でのスピードが出しづらい馬場となっているため、そのなかでも末脚を発揮できる言わば“決め手の絶対値”が高い馬でないと、期待通りの差し脚を繰り出せない可能性があります。

また、逃げ・先行馬が多く激流になるということは、ゴール目前で多くの馬が止まり、ラチ沿い付近に滞留することは想像に難くなく、末脚は持っていても垂れてくる先行馬を捌ききれず……、さらにパワーの要る良馬場――重くスパッとは動きづらい馬場が重なることで“前が壁!”の憂き目に遭うことも考えるなら、「中心視すべきはできるだけ外枠に入った差し・追い込み馬を上位評価するのが妥当」と言ったところでしょう。

決して悪くない乗り替わり

では、印へとまいりましょう。“差し・追い込み馬優勢”“差し・追い込みのなかでも決め手の絶対量があり、できるだけ外枠の馬”2つのポイントから、今回のラインアップはこちらとしました。

 

◎ 4枠8番 タガノビューティー
久々の重賞挑戦となった武蔵野Sでは、1枠1番が仇となり、まさに“前が壁!”で一敗地に塗れ、今回も特別外に入ったわけではありません。それでも、ここ最近は主戦を務めていた石橋騎手が、やはり勝ち味に遅い脚質ということがあってか、少しずつ位置を取るようになっていたり、地力が確かだからこそ強引に勝ちにいったりと、ちぐはぐな競馬をしてしまっていた感は否めませんでした。

鞍上にはテン乗りとなる津村騎手が迎えられましたが、かえってタガノビューティーの最大の武器である強烈な末脚を引き出すことにテン乗りだからこそ徹してくるはずで、このメンバー構成で馬券圏内の3頭のなかに差し・追い込み馬のイスが一席もない!なんてことはまず考えれられず、コンスタントに35秒台の末脚を使えるこの馬を本命に据えたいと思います。

 

〇 3枠5番 オメガレインボー
末脚の威力は申し分なく、ながれに乗っていなかったとは言え、カペラSで1200mに対応してきたことも、ここではプラスに働くことでしょう。加えてこちらの鞍上は主戦の横山 和生騎手に手が戻ることも好材料となります。

しかし、入った枠が枠であり、タガノビューティー、並びにソリストサンダーあたりに外の進路にフタをされ、先行馬の滞留に巻き込まれる可能性が否めず、そこを抜けてくることができれば、勝っておかしくない実力はあるも、評価としては対抗とさせてもらいました。

 

▲ 8枠16番 エアアルマス
ゼッタイに揉まれたくない馬なため、大外枠は大大大歓迎!しかもルメール騎手を確保できたということで、ザ・単穴的な人気になっています。私としても「まあ……、そうですよね」ということで、多くの方々と同じく、ザ・単穴でいきます。

 

△ 5枠9番 ソリストサンダー
実力は確かにある馬ですが、今回は器用さが少し仇になる可能性があると思っていて、ペースにある程度対応する(してしまう)ことで、終いが甘くなるのでは……?と考えるからです。

かと言って後方待機となると、末脚の絶対量でタガノビューティー、オメガレインボーには脚の持続力という点で少し劣るため、1㎏重い斤量も考慮し、△の一番手までとしました。

 

△ 2枠4番 スリーグランド
今回は多くいる徹底先行型の馬は1頭も買わない予定なのですが、先行“気味”の馬からは、この馬を抑えておきたいと思います。スリーグランドの長所は、ほかの馬にペースを握られたとしても、それに対応できる追走力と、そこからひと脚は短くとも使うことができる対応力にあり、ここでも行きたい馬を行かせたうえで、チョイと差すかたちがつくれれば、後ろの馬が差しあぐねたとき、順番が回ってくるものと考えています。

 

△ 6枠12番 タイムフライヤー
ここのところ“サッパリ”ですが、揉まれないであろう良い枠に入りましたし、ミルコ騎手が“走らせる”ことで一変があるのでは……?とみています。

ミルコ騎手が走らせてもダメだった場合、もう競馬が……、ということでしょうから、今後この馬を買うことはないと思いますが、ここはまだ走らされる可能性は無きにしも非ずといったところでしょうか。

 

☆ 2枠3番 モジアナフレイバー
地方とはいえ、ソリストサンダーと互角に戦っていたり、交流重賞でも中央のトップホースを向こうに回し善戦したりしています。

ここでは“前が壁!”をクリアする必要があり、東京の軽いダートでスピードに対応できるかは……、ではあるものの、「一介の地方馬と侮るなかれ」と差し込んでくるシーンはなくはない?的なところで穴にはモジアナフレイバーを推奨します。


ちょっと悩んだのは4枠7番 ヘリオスがパッと出て先手を取ったときでしたが、仮にパッと出たにせよ、ジャスティン、リアンヴェリテあたりは遮二無二追いかけてくるはずなため、どう転んでも主導権を取るのは難しいと思い、数多いる逃げ・先行馬からは1頭も買わないことにしました。

てなわけで今日は根岸Sをお題にブログでの予想となりましたが、今年から始めたTwitterでは、毎週の重賞レースを中心に本命・穴馬をツイートしています。

 

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次回のブログはもちろん!GⅠ フェブラリーSでいきますので、こちらでお会いするのは少し先となりますが、楽しみにしてお待ちくださいませ。