【GⅠ オークス】わかったことと、類似する前哨戦
私の競馬友達のひとりにワイドウさん、という元同僚がいます。
どうして“ワイドウ”?というのは割愛(何となく察しはつくとも思うので)するのですが、このワイドウさん、とにかく指定席の抽選は!マジで!!よく当たるんです。本人いはく「府中市民には忖度が……」とのことですが、本当にそんなことってあるのでしょうか。
ことの真相はJRA様のみぞ……、となりますので、この話はここらにして、今日のお題であるオークスの予想をしてまいります。指定席の抽選が当たるようになって、馬券が当たらなくなってきているワイドウさん、しっかり!勉強してくださいね^^
ランブリングアレーが教えてくれたこと
話は先週のヴィクトリアマイルから。当然、センスなし男の私ですから、2着に激走したランブリングアレーを買えたわけがありません。どころかブログで名前すらあげてません……。(競馬友達の後輩、シャケトラは馬単200円を的中していました……)
けど、ランブリングアレーの激走でひとつ、確信できたことがあります。それは、今年の府中は傷みが早い!ということです。
なぜなら、ランブリングアレーは、3月に行われた不良馬場の中山牝馬ステークスを制したように、荒れた馬場を苦にしないパワー型の馬であること、それゆえにスピードの絶対値でほかの馬に劣るとみていたわけで、予想の早い段階で「消」としていました。
しかし結果はご存じの通り、推奨していたスピードタイプの馬はことごとく馬群に沈み、これまた良馬場とはいえ、真冬の荒れた馬場で行われた愛知杯にて、ランブリングアレーを差し切ったマジックキャッスルまでもが3着に入ったように(グランアレグリアは、さておき)、パワー型の馬が上位に入線しました。
すなわち、レコードに等しい時計が出たとはいえ、それはベースとしての馬場状態が速く走れるように作られているだけで、きちんと速さを出すには、単純な脚の速さだけでなく、力の要る馬場をこなすパワーを必要とする、“速くて重い馬場”とでも言える状態にあり、ここのところの雨の多さから、競馬の日は降っていなくとも、平日に降った雨が馬場を柔らかくさせ、その上を馬たちが走ることで馬場の傷みが早くなっているのだと考えられます。
そして、ランブリングアレーの激走は、いまの府中が“速くて重い馬場”であることを教えてくれたわけであり、このことは今日の予想だけでなく、来週以降にも抑えておくべき点として、忘れずにいたいところです。
参考にすべきは阪神JFと桜花賞
阪神JF(ジュベナイルフィリーズ)と桜花賞は、このレースの前哨戦であり、世代最上位のレースという点においても、このふたつを参考にすること自体は当たり前。でも、今年に関しては、先ほど述べた“速くて重い馬場”という観点からも注目すべきレースとなります。
理由は、ふたつのレースが行われた馬場状態が、まさにいまの府中と同じ“速くて重い馬場”だったわけで、とくに桜花賞はレコード決着といえど、ロングラン開催の後半、しかも雨が降りつづいた後のレースであったことも今回と類似しており、馬場への適性という意味では、桜花賞で好走した馬は、ここでも素直に評価して良いという理屈が成り立ちます。
となると……、自ずと買う馬は決まったようなものですが、阪神JFと桜花賞の好走歴をベースに、オークスの予想で定番となるファクター「未知の2400mへの対応力」。これを踏まえて、今日の印はこのようになりました。
◎ 6枠11番 ソダシ
枠がちょっと外かな?とは思ったのと、クロフネ産駒の距離の壁(※)は考えてはみたものの、馬場の傷みは確実に内の方が進んでいること、距離については全馬同じ条件であることを踏まえれば、素直に阪神JFと桜花賞の結果を評価すべき!となり、本命は本当に素直にこの馬にしました。
それに、血統背景からスピードに課題があるとされていたソダシにとって、パワーを求められる条件になったことは札幌2歳ステークスで示した適性からもおあつらえ向きと言え、実力以上に人気したとしても、実績をきちんと認め、この馬から入りたいと思います。
(※)クロフネ産駒の距離の壁についてはこちらを参照ください。
〇 4枠7番 アカイトリノムスメ
現状の地力でソダシに勝つことは難しいと思いますが、桜花賞でみせた持続性能は如何にもオークス向きのそれ、と言えるのではないでしょうか。
スピードは“それなり”でも、距離が延びることでスピードよりも持続力を求められるのであれば、この馬は普通に上位にいると想定できます。
▲ 5枠9番 ユーバーレーベン
スタミナの保証という点では十二分に信頼がおけるゴールドシップ産駒。それにタイプ的にもランブリングアレーと似ている部分があり、このことから、ソダシに勝つ可能性では、アカイトリノムスメより高いと思っています。
しかし、今年に入ってからのローテに狂いが生じてしまっているのも事実であり、結果出走が叶ったとはいえ、前走フローラステークスは権利を取らないといけない立場であり、しっかり作って臨んだことから、果たしておつりはあるのか?そこだけは明確に不確定要素であるため、単穴(▲)に相応しい単穴としました。
△ 7枠15番 アールドヴィーヴル
桜花賞はジワジワ伸びて5着。この馬もアカイトリノムスメ同様、スピードには限界がみえていますが、いわゆる“ナタの切れ味”的な持続力は持っており、アカイトリノムスメと比較したとき、ポジショニングの融通という点で劣るため、こちらは△の一番手としました。
△ 1枠1番 ククナ
評価するポイントはアールドヴィーヴルとまったく同じ。終いは確実に使ってくれるのと、土曜日をみる限り、スローのレースばかりだったとはいえ、内から伸びてくる馬もいたため、枠順も魅力、ということで△の2頭目はこの馬にします。
△ 3枠5番 クールキャット
武 豊騎手をして鞍上弱化とは大変失礼な話ですが、前走フローラステークスのルメール騎手は本当に上手く乗っていて、あれがもう1回できるか?といえば、人馬ともにかなりハードルの高い芸当をやってのける必要があります。
それでもやっぱり“世界の武 豊”ですし、馬の実力もこのメンバーなら上位。馬券の圏内にきて何ら不思議ない1頭として印を打ちました。
☆ 8枠17番 スライリー
フローラステークスは一見、スローの前残り決着で“ぬるい”レースにみえるのですが、道中のペースという観点では、今回も同じような“ぬるい”ものなってもおかしくないメンバー構成なんです。
枠が枠だけにまったく人気していませんが、下手をすればソダシが逃げる?くらいに先行する馬がおらず、この馬がハナを叩いて……、みたいなことは、「まったくない」とは言えない気がしており、いま降っている雨が影響して速く走ることができなくなりでもしたら……、よもやの好走もあるのでは……!ということで穴にはこの馬を推したいと思います。
消 7枠13番 ファインルージュ / 8枠18番 ステラリア
消した馬ではこの2頭に触れます。桜花賞で3着と好走したファインルージュではありますが、あれは福永騎手が最高の騎乗をしての結果だと思っており、それを引き出せたのは枠順の恩恵が大きく、今回入ったこの枠で、もういち度“あれ”をやれというのはちょっと酷だということ。
ステラリアは忘れな草賞の内容はそれなりに評価するものの、枠順が枠順であり、それを補えるだけの脚力があるか……、と言えば、そこまでの脚力は印を打った馬よりもないと思われるため、ここでは見送りとしました。
馬券についてはソダシから印の馬へながす3連複と、もうちょっとレースまでに考えて、ソダシ1着の3連単を買うかどうか!?という感じでいます。
今日は競馬友達としてワイドウさん、シャケトラに登場してもらいましたが、ほかにも紹介したい友達はいますので、次回以降の回でも折に触れ、登場してもらおうと思っています。
最後に、シャケトラがシャケトラなのは、あのシャケトラが由来となっていて、シャケトラが1年ぶりの実戦でフィエールマンを撃破したAJCCにて、「好きだから」という理由で単勝馬券を持っていたからです。ちなみに、520kg前後あった大型馬のシャケトラと同様、このシャケトラも身長190cmを超える大型馬wです。