hanakota horse club

中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【重賞展望】札幌記念があるじゃない!

オリンピックもパラリンピックも、夏の甲子園もない2020年の夏。

人生に3つあると言われる坂のひとつ。まさに"まさか"が到来したわけですが、「それでも毎週競馬はある」だけは守り続けているJRA様、本当にありがとうございます。

そんなJRA様に最大級の賛辞を送りつつ、今日はもちろん!札幌記念の予想展望をして参ります!(もう◯◯ぶりの更新ですね。なんて野暮なことは言いませんw)

断然の1強か!?それとも……

はじめに今年のメンバー構成。GⅠ馬が3頭いるとはいえ、適性や能力的なピークを考えれば、まさに1強。

断然の1番人気濃厚なラッキーライラックは、果たして信頼に足るものなのか?

まずはこの点から予想を始めたいと思いますが、結論から言うと、馬券の軸としては、まあ磐石。けど、アタマ固定できるか?というと、不安の方が大きい。といったところでしょうか。

というのも、この馬は府中の高速マイルに対応したかと思えば、香港の日本より少し重い馬場もこなしたように、どんな条件でも一定以上のパフォーマンスを魅せる反面、どれにおいてもその道のエキスパートには負かされてしまうという、要は"勝ち味に遅い"タイプであるということ。

そして今回においても、ゼッタイに逃げたい!トーラスジェミニが大外におり、これが少し離れたハナでレースを主導するとなると、ペースは遅くて平均、そこそこ流れる展開になることが見込まれます。

これに対し、中団でレースを進め、自らトーラスジェミニを掴まえにいくであろうラッキーライラックにしてみれば、トーラスジェミニをはじめ、先行馬は自分で競り落としたにせよ、先に脚を使って、後ろの馬に差されるという展開は想像に難くありません。

でもさすがに地力は断然のラッキーライラックですから、馬券の圏外になるまでは差されることはないであろうことから、圏内は堅くとも、勝つかどうかは展開、この馬自身の特性、それから本来的には"叩き良化型"であるということ。これらの点で、アタマ固定はできないとみています。

勝ちを拾えるとしたら……

先ほども触れたように、ラッキーライラックを競り落とすとしたら、後ろで脚を溜めて差し込む馬。今回のメンバーにおいては内から、ノームコア、ペルシアンナイト、ブラックホール、イェッツト、ポンテザール、アドマイヤジャスタ、このあたりがタイプとしては対象になるかと思います。

では、これらのなかでラッキーライラックに勝てるとしたら、どの馬になるのか、1頭ずつ考察していきましょう。

・ノームコア
久しぶりの2000mとなりますが、この距離での成績も悪くなく、溜めて弾けたときの決め手はラッキーライラックより間違いなく上!

府中で魅せるような脚をここでも使えるようなら、妥当ラッキーライラックの有力候補であることに疑いの余地はありません。

ペルシアンナイト
GⅠ勝ちはマイル。けど2000mも皐月賞大阪杯で2着があるように、守備範囲ではあります。

しかしながら、この馬もラッキーライラック同様"叩き良化型"であること。また、そもそも能力的にもう下降線にある感じはどうしてもしてしまうため、ラッキーライラックを差し込むのは愚か、今回は見送りかな、と思います。

ブラックホール
札幌2歳ステークスの覇者にして、マクり巧者のこの馬。3歳なので54kgも魅力ですが、今回はトーラスジェミニがある程度離した逃げを打つことが想定されるため、果たしてマクり切れるかはちょっと懐疑的。ラッキーライラックに勝つまでは……、ということで、抑えくらいな評価でいます。

・イェッツト
格上挑戦の身であること。自己条件でも不器用さから取りこぼしが多いこと。これらから、さすがにここでいきなりは、ちょっと敷居が高いかと。印も打ちづらいところです。

・ポンテザール
ルメールさん騎乗で人気していますね。

でもよく考えたら無類の札幌巧者といえど、それは2600mでのもの。前崩れが激しい、それこそラッキーライラックがギリギリ3着とか、馬券圏内を外すようならアリだとは思いますが、常識的な2000mの流れであれば、抑えまでといったところでしょう。

・アドマイヤジャスタ
今思えば絶好の"買いどき"だった函館記念で拾えなかったので、こんなこと言えた義理ではないですが、この馬、パッシュファイヤーを付けた鳴尾記念から明らかに馬が変わっており、定量で57kgになるここも決して侮れないと思います。

吉田隼人騎手もなかなか乗れてますし、一発あってもおかしくないとみています。

ということで、ここまでをまとめると、ラッキーライラックを負かすのであれば、ノームコアとアドマイヤジャスタ。

負かすまではいかないにせよ、上位食い込みがありそうなのが、ブラックホールとポンテザール。

印を回すのも……、が、ペルシアンナイトとイェッツトとなります。

残りそうな馬は?

では、これを踏まえた札幌記念、私の結論はこうなります!

◎ 5枠6番 ラッキーライラック
◯ 8枠11番 アドマイヤジャスタ
▲ 1枠1番 ノームコア
★ 3枠3番 トーセンスーリア
△ 5枠5番 ブラックムーン
△ 7枠10番 ポンテザール
△ 8枠12番 トーラスジェミニ

上述の通り、馬券の軸としては、まあ磐石のラッキーライラックが本命。続いてラッキーライラックに勝つ可能性があるとみたアドマイヤジャスタとノームコアが対抗(◯)、▲。

そして、穴(★)にはラッキーライラックが早めから仕掛けてきても粘り込みが期待できるトーセンスーリアを推したいと思います。

この馬、本質的には1800mの方が良さげではあるのですが、初の重賞挑戦で金星をあげた新潟大賞典、また前走の宝塚記念にしても、先行して結構粘れていて、距離の壁が感じられた条件馬の頃から一皮剥けた?と思わせなくもないため、この印に抜擢してみました。

あとは、抑え(△)に注文が大分つく差し馬のブラックムーン、ポンテザール。加えて、もしマイペースで行っちゃったときの備えとして、トーラスジェミニまで、買い目に入れたいと思います。

それではまた、いつか、どこかで!

次の更新はいつかは???ですが、気持ちと時間があればまたお届けできればと思います。

あらゆるスポーツイベントが中止、延期になるなか、札幌記念だけはきちんと開催してくれたJRA様、最後に改めて御礼申し上げます。