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中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【重賞ポイントチェック_フェブラリーステークス(2018)】ダート戦線、過渡期真っ只中

さて、今週は2018年最初の中央GⅠ!フェブラリーステークス東京競馬場を舞台に行われます。

当ブログでもGⅠといえば!ということで、レースの予想を前に、その予想に大切と思われるポイントを予習する『重賞ポイントチェック』をお届けしようと思います。

※詳しくはこちら、当ブログのコンテンツ説明です。

先週の共同通信杯、またしても本命バッチリでハズした身としては、自分で書きながらもしっかり予習をしたいところです。

◆ん?なんか昔っぽい?

これは今年のメンバーの特徴。

実はここ5年くらい、このレースは好走傾向に変化が見られていて、それまでは前年末のジャパンカップダート(当時)や東京大賞典で好走していた馬の好走が目立っていたのですが、大体その5年前くらいを境に、より舞台である東京競馬場の1600mに適性のある馬が活躍するようになっています。

なんですが、今年はちょっとその様相が変わるかも、というより戻る可能性があって、本来は1800~2000mの周回コースを主戦場し、中央、地方問わずGⅠを転戦している馬の登録が多く、これにより現役屈指のワンターン巧者、カフジテイクが除外の憂き目に遭うなど、適性で劣る?も賞金の高い中長距離のレースで実績を積んだ馬が目立つ構成となっています。

そのため、これに該当する馬の東京ワンターンへの適性というのは、きちんと抑える必要がありますので、まずは中長距離路線から駒を進める馬の適性を見てみることにしましょう。

アウォーディー

昨年のドバイワールドカップ。3~4コーナーで完全においていかれたにも関わらず、5着まで盛りかえしたのは立派だと思います。

ですが、「それを今できるか?」というと、かなりあやしく、川崎記念こそ3着と格好はつけましまが、個人的には力落ちは明らかで、スピードがモノを言う舞台では、厳しいと言わざるを得ないでしょう。

ケイティブレイブ

実は昨年も出走していて6着と、持ち前の持久力をスピードの持続力へと転化することはある程度はできるとみていいでしょう。

あとは、鞍上と枠順でどうかで、乗り慣れた福永騎手が騎乗でき、外過ぎない外枠を取れれば、ちょっとおもしろいかもしれません。

サウンドトゥルー

あの末脚は一見、東京ワンターンでこそ!と思えるのですが、昨年のこのレースを見てもわかる通り、著しく追走力に乏しい当馬。

よほどのハイペースになればわかりませんが、基本は消しでいいでしょう。


テイエムジンソク

ハイペースを押しきった平安ステークスの内容から、ペースへの対応は可能とみていいでしょう。

ですが、短距離系の馬が混じるなか、内枠で揉みこまれる心配は内包しており、この馬に関しては枠順次第といったところ。

・メイショウスミトモ

明らかに適性外。きたらごめんなさいレベル。

・ロンドンタウン

距離短縮は確実にプラス。エルムステークステイエムジンソクを競り落としているように、スピードへの対応力も及第点にあることから、結構おもしろい存在だと思っています。

あとはこちらも枠順次第。内過ぎず、外過ぎずの枠が取れればといったところでしょう。

ということで、ざっと見てみましたが、可能性があるとすればケイティブレイブテイエムジンソク、ロンドンタウンは買い目に入れる可能性があるメンバーという見方ができ、目立った好走歴がなくても枠順次第では、抑える必要があるでしょう。

◆忘れた頃の武蔵野ステークス

続いてはこちら。

前年の11月にフェブラリーステークスと同じ舞台で行われる武蔵野ステークスについて。

このレースは、位置付けとしてはチャンピオンズカップの前哨戦となっていますが、好走馬の輩出という意味では、同じ東京ダート1600mを舞台にするだけあり、むしろフェブラリーステークスとの関連性が強いレースで、年明け前のレースとはいえ、出走馬の適性を量るにはもってこいのレースとなっています。

その証拠に昨年勝ち馬、一昨年の連対馬2頭はいずれも前々走がその武蔵野ステークスであり、そこで馬券圏内に好走していました。

この理由としては、もちろん、舞台が同じだということもありますが、武蔵野ステークスには先日の根岸ステークス同様、GⅠに向け比較的短距離志向の強い馬が距離対応に向け試金石的に出走しているケースが多く、自ずとハイペースからの差し・追い込み決着となりやすい傾向にあり、そこが近年のフェブラリーステークスとのレース展開における傾向と合致しているからだと考えられます。

しかし、直近、昨年11月の武蔵野ステークスは、少し近年とは風向きの違う結果となっていて、ベストウォーリアがハナに立つほどのスローペース。

適性的にも1800mくらいかベストのインカンテーションサンライズソアが1、2着に入っていて、3着には距離が伸びてもペースが緩めばこなすことのできるアキトクレッセントが穴を開けたレースとなっていました。

すなわち、メンバーこそ違えど、先ほども触れた通り中長距離向きの馬が多くエントリーしている今年のフェブラリーステークス

武蔵野ステークスの勝ち馬、インカンテーションはもちろんのこと、先ほど触れた中長距離馬、またペースが落ち着けば落ち着いたなりに走れそうなニシケンモノノフあたりにも注目しておくべきでしょう。

てなわけで、こんな形でGⅠの週には、週末の予想に役立ちそうな情報をお届けできればと思いますので、今後も楽しみにしていただきたいと思います。

それでは次回、こちらはいつも通り土曜日の夜にフェブラリーステークスの展望をお届けします!

水曜日か木曜日の更新とか言いつつ、こんな時間なってしまいましたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。