hanakota horse club

中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

<平成最後の有馬記念特集>第2回 もうまとめてやっちゃいます(^-^;

当初3回としていた平成最後の有馬記念特集。

すみません……、年末に差し迫っても記事を書く時間が取れず……。

第2回に予定していたオジュウチョウサンの見立ては今日のレース展望に添えるかたちで、印とともに紹介しようと思いますので、あしからずでお願いします。

では早速、予想ポイントを洗って参りましょう。

馬場状態

今開催の中山の芝は、秋の開催から引き続き良好な状態を保っており、冬時期としては速い時計が出やすい馬場といえました。

とはいえ、荒れやすいこの季節。土曜日に降った馬場の影響は少なからず出るものと思われ、先週よりは時計の掛かる、パワーが要る馬場にシフトしてくるものと考えれ、その変化の度合いをきちんと見定めておきたいところです。

展開

ここでのポイントは大きくふたつに分かれます。

まずひとつは、隊列の決まり具合。

ここ2走、すんなりハナを取れたキセキは7枠14番と、先行馬にはキツい枠に入ってしまったうえ、今回はオジュウチョウサン、クリンチャー、これにモズカッチャンやパフォーマプロミス、サトノダイヤモンドあたりも前めの位置を狙いにくる可能性があり、キセキがハナを叩くにはそれなりに足を使わされることが予想されます。

加えて、最内に入ったオジュウチョウサンからすると、どうしてもスピードで劣ることを踏まえると先に先に動かしていきたいはずで、キセキをはじめ外側の先行馬に囲まれることは避けたいはず。

そのため、最序盤のポジション争いが長引くこと展開は念頭に入れてよいと思われます。

もうひとつは勝負どころとなる3コーナー付近。

ここについては序盤のポジション争いが大いに絡んでくるのですが、キセキがすんなりいければ、ラスト5ハロン前後の長いスピード勝負に。

逆にオジュウチョウサンが動ける位置にいて、レースを主導できるようであれば、向こう正面から果敢に仕掛け、最後はズブズブのスタミナ勝負になると予想しています。

つまり、このレースの分水嶺は序盤のポジション争いでどの馬が主導権を得るかにあり、その馬のタイプにより、台頭する馬も変わってくる、そんなレースだということです。

それでは、馬場と展開から導きだした私の印をご紹介していきましょう。

平成最後となる有馬記念、ラインアップはこんな感じとなります!

◎ 6枠12番 レイデオロ

極端に馬場が荒れたり、これまた極端なスタミナ勝負だとどうかとは思いましたが、多少そのきらいはあるにせよ、そこまで極端に馬場も展開も振れてくるとは思えず、それに土曜日の雨で内の馬場が痛めばかえってこの枠も良いと考えることができます。

あまりにも素直すぎかとは思いますが、バランスの取れた能力と、自由度の高い枠、このふたつが揃っているわけですから、勝ち負けは必至とみて信頼の軸としました。

○ 5枠10番 ミッキースワロー

いきなり穴っぽい馬となりましたが、これから雨が降らないのであれば、十分差し込んできておかしくないないでしょう。

展開の部分でも触れた通り、今回はどちらにせよ先行馬にはキツい展開が想定されるわけで、そうなると前走のように速い上がりを使っても届かない……、なんてことはないわけですから、決め手だけならメンバー随一のこの馬にチャンスが巡ってもおかしくないはないでしょう。

▲ 2枠3番 モズカッチャン

イメージとしては昨年2着で穴をあけたクイーズリングのようなイメージとなり、クイーズリングよりは競馬に幅があることから3番手評価としました。

無論牝馬ですし、極端にスタミナを問われると分が悪いですが、スローに展開されたときは持ち前の競馬の上手さで波乱を演じてくれることでしょう。 

△ 8枠15番 シュヴァルグラン

枠が枠ですし、どしても脚の速さでは見劣るため、△がせいぜいといったところですが、「長く良い脚」は健在で、外有利の馬場になるのであれば、きちんと抑えたい1頭であります。

△ 1枠2番 クリンチャー

スタミナ系の馬からはこの馬を推したいと思います。

人馬ともズブいタイプなので、何か他の馬に明確に引っ張ってもらう必要はありますが、キセキにしろ、オジュウチョウサンにしろ、それなりに持続力は引き出されるはずで、渋った馬場への適性は言わずもがな。

しぶとく圏内はある1頭でしょう。

☆ 2枠4番 マカヒキ

なんだか知らない間にずいぶんとズブくなった感じですが、かえってタフな馬場への対応などは板についた感じのある2年前のダービー馬。

馬場の悪化がそうでもないなら、後ろからいく馬には不利な枠なこともあり、無印で良いと思いましたが、タフよりな馬場にあるなら、最後の最後圏内に飛び込んでくる、イメージとしては札幌記念のときのような条件となれば、平成最後の高配当の使者として、ダービー馬の沽券を示してくれるかもしれません。

ということで、印は以上の6頭に打つこととし、馬券によっては最後まで迷ったブラストワンピースとパフォーマプロミスを混ぜようかな、といったところです。

因みにキセキは、今回どうしても枠的に厳しく、出していくには序盤で脚を使わされてしまうでしょうし、控えるにしても終始外を回されるということで消し。

そして、注目のオジュウチョウサンにしても、スタミナ特化戦になってもやはり平地のトップレベルで足りるスピードと機動力は……、ということで、その挑戦に敬意は払いつつ、馬券の対象になるまでの期待は持てませんてした。

今年、特に後半は満足に記事を書くこともできず毎週のように「すみません」という言葉が飛び交ってしまいましたが、それでもこまめに記事を読んでくれた皆さんには感謝感謝でございます。

これからもしばらくはこんな感じの更新になってしまうかと思いますが、気が向いたときだけでもお読みいただけますと幸いです。

さあ、いよいよあと数時間後に迫った有馬記念

もう何度目だ?という感じですが、平成最後にふさわしい好レースになることを期待し、決戦の地 中山競馬場へといってまいります!