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中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【GⅠ予想ポイントチェック_フェブラリーステークス(2019)】今年のフェブラリーはちょっと違う!?

まあ情けないことに、「書けるときだけ」なんて言うものですから、すっかりご無沙汰してしまいました。

かれこれ年明けの東西金杯以来となりますが、今週は今年最初のGⅠ、フェブラリーステークス!ということで、復活!更新!とまいりましょう。

お題はGⅠ恒例、予想ポイントチェックです。

近年とは様相の異なる顔触れ

はじめに出走登録馬のメンバー構成について所感します。

今年のメンバーは、ここ数年とは大きく様相が異なっており、1200m前後を主戦場とするスプリンター、特にテンからガンガン飛ばしていくタイプの馬がほぼほぼいないという点があげられます。

そのため、例年のようにスプリント戦線から参戦する馬による激しい先手争いが起こることはなかなか想定しづらく、このレースにありがちな追い込み決着を決め込むのは予想の仕方としてあまりおすすめできません。

瞬発力と底力、つまり総合力が問われるレースに

お次は通り一辺の追い込み決着でないなら、どんな馬に信頼を置くべきかに触れてみたいと思います。

ここでは、その馬の特性を以下、3つのタイプに分類してみます。

①言ってしまえば強い馬

先ほども述べた通り、今年のフェブラリーステークスはメンバー構成から乱ペースになることは考えづらく、東京マイルといえど極端な差し馬は買いづらいとみています。

それでもこれまたご存じの通り、あの長い直線を粘り込むのは至難の業といって良く、ほどほどのポジションから瞬時に抜け出せる瞬発力と機動性能、さらにそこからの持続力を総合的に持つ、言ってしまえば単純に強い馬が軸には適任といったところで、具体的にはゴールドドリームがその筆頭、アンジュデジールもタイプ的にはこれですが、力関係がどうか……、という具合です。

②ペースを握れそうな先行馬

差し馬が買いづらいとなれば当然、先行馬に注目が集まることとなり、目下の勢いは断然のインティ、重賞戦線の常連サンライズソアあたりは印が必要な面々となります。

しかし、あの長い直線を先先に動いて粘り込む必要があることから、道中はなるべく負担のない立ち回りは必要となり、それが可能な並びかどうかを十分に見極めたうえで取捨しなければなりません。

なので、いまのところ繰り返しにはなりますが、インティ、サンライズソアは軸に足る実力はあれど、枠順をみて判断としておきます。

また、軸馬という観点からは話が逸れますが、メンバー唯一の短距離系逃げ馬であるサクセスエナジーは穴として注目していて、マイペースに持ち込めさえすれば、"あれよあれよ"がなくはないかなあ?と現時点では思っています。

③何があっても追い込んでくる馬

これは文字通りですが、どんな展開であれ掲示板以上には追い込んでくる馬のことで、昨年の覇者ノンコノユメ、またコーナー4つの競馬でも差し込める器用さ持つクインズサターンは、何があってもくる馬として、これまでの話からは逆説的に軸にしてしまっても良いかもしれません。

いずれにせよ枠順が発表される前段階であるため、現時点では①のタイプが断然といえますが、スプリンタータイプが少ないだけで先行馬の頭数は見方によっては揃っており、その枠順次第では②、③のタイプから買うということもあり得るくらいでみておきたいと思います。

大注目!コパノキッキングはどうなのよ!?

藤田菜七子騎手騎乗ということで一躍時の人ならぬ"時の馬"となったコパノキッキング。

今日は最後にこの話題に触れ、「実際のところどうなの?」を検証したいと思います。

正直、勝つという視座でみた場合、乗り越えるべきハードルはいくつかあると考えられます。

まずひとつは前走騎乗のマーフィー騎手も言っていた距離。

つぎに距離をもたせるのに必要な折り合い。

そして、折り合うために不可欠な乗り手とのコンタクト。

何よりも勝ち負けに持ち込むには、この3点は必要最低限の要素といえます。

さらに、距離に絡めたところでいうと、枠順も非常に重要で、馬群に揉まれないけど、ロスが少ないポジションを取れる枠、というより並びが他力本願的な要素として必要となってくるでしょう。

それでも、終いの決め手の威力だけなら、このメンバーでも見劣りはしないはずですので、苦手なスタートで失敗したとしても、この脚さえ繰り出せれば馬券圏内に入ることは折り合い次第で全然可能性はあると思われます。

そんなわけで、ギリギリ枠順発表前となってしまいましたが、これでフェブラリーステークスの予想ポイントチェックはおしまいにします。

次回は土曜日、枠順出てのレース展望をお届けしますので、久しぶりの皆さんもお楽しみにしていただけますと幸いにございます。