【特別企画_ダービー(2018)】連載企画~福永祐一ダービーへの道~最終回 敵は相手にあらず、ワグネリアンの脚を信じて
オークスは例によって(3週連続)府中で生観戦していましたが、ゴール手前から拍手が自然と湧いたのは、私の記憶ではおそらく初めてのことでした。
もうそれほどにすばらしいの一言に尽きたアーモンドアイの快走の余韻が残るなか、今週はいよいよ、われわれ競馬バカが心踊らせながら過ごすダービーウィークとなりました。
当然、このブログでも年に一回、サラブレッドにとって一生に一度の祭典を盛りあげる特別企画として、今日はこれまで重賞展望で取りあげていた連載企画『福永祐一ダービーへの道』の最終回をお届けします。
◆ワグネリアンの現在地
そもそも、この連載をはじめたきっかけは昨年のジャパンカップ。
そのとき一緒に観戦していた先生とワイドウさんに「来年のダービーはワグネリアンの単勝一点勝負にする!」と豪語したことがはじまりで、鞍上も福永騎手ということならダービーをテーマにまたとないブログのネタになるとおもい、スタートさせた企画であります。
ですが、待ち待った春をむかえた今、私のなかにあるのは東スポ杯を快勝したときに感じた期待感ではなく、ワグネリアンと同じような過程を歩み、福永騎手が最初にダービー制覇を期待されたキングヘイローと同様、不安に感じていたことがすべて現実となる落胆の方に心は振れているのが正直なところです。
そして、この落胆を顕著にした皐月賞は、他馬を気にしすぎた日より見な騎乗があったにせよ、あとから追い出したキタノコマンドールに差されたあたりから察するに、現在のワグネリアンは、ダービー馬候補という位置づけにはなく、馬券圏内にくる可能性のある1頭という評価をくだすのが妥当でしょう。
◆それでも、一縷の望みがあるとすれば
32.6
33.0
34.6
33.7
35.2
この数字は、ワグネリアンがこれまでに出した上がり3ハロンのタイムとなります。
一つひとつを細かく見るとケチをつけたくなるところも多々あるにはあるのですが、注目して欲しいのは新馬、2戦目の野地菊賞、そして弥生賞。ここからわかることは「自分のリズムでいけば」比較的高い確率で33秒台の上がりが使えるということで、もし望みをかけるならこの末脚しかないものとおもわれます。
そして、この脚を使える確率を高めるためには、鞍上の意識、というか心持ちが非常に大切で、他の馬の位置取りであったり、他のジョッキーの仕掛けなどは気にせず、ただワグネリアンの脚を引きだすことだけに集中してあげることが、悲願達成に残されたわずかな希望となることでしょう。
それこそ2013年のキズナではないですが、「すべてはこの日、この時のため」、ワグネリアンの末脚が全快に発揮され、ペースや展開といった外的要因がすべてが福永騎手に向いたとき、馬群の先にあるゴール板への景色が開けるやもしれません。
と、一応は「連載」と銘打ちはじめたわけですから、わずかであれ残された可能性について、触れてはみたものの、「予想はシビアに」をモットーとする自分としては、念のため抑えておく程度なのが現実的な今のワグネリアンに対する見方であり、印を打つなら多めにみても△までとなるでしょう。
最終的には枠順次第ではありますが、一点勝負なら複勝がせいぜいで、それをするにしてはこれだけネームがある馬でもあるため、妙味はほぼゼロ…。
いずれにせよ、まずは一回、ちゃんと予想をしたうえで「連載」なんて大それたことをした私自身への落とし前を決めようかとおもっています。
何だか歯切れの悪い最終回となりましたが、今日はここまで。
次回は明後日木曜日の夜、予想ポイントのチェックでお会いすることとしましょう。
お題はズバリ、別路線組の考察です!