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20180426_天皇賞・春②
【重賞ポイントチェック_天皇賞・春(2018)】適性を見極めよう!出走全馬一言寸評
一昨日の特別企画につづき、今回も天皇賞・春をテーマに今日は予想ポイントのチェックをしたいと思います。
前回も触れましたが、今年はかなりメンバーが手薄であるため、普段のメインレースではなかなか出くわすことのない馬も多く出走しています。
なので、どんな馬が出てくるのか、どの馬が適性があるのか、簡単にではありますが、私なりの寸評をご覧いただければでございます。
※先ほど枠順が出ましたが、ここでは馬の能力を重視するため、枠順・並びの良し悪しには触れずにまいります。
※以下、出走全馬あいうえお順
7歳となった今も現役屈指のステイヤーであることに変わりはありませんし、58kgの経験も豊富。
しかし、この舞台で求められる瞬時の加速はかなり苦手であるため、先行馬が多いメンバー構成のなか、相対的に浮上してくることはあっても、この馬自身の能力だけで絶対的な信頼を置くには至りません。
レース、斤量における実績はトップクラスですが、さすがに10歳かつ、同型が多いここでは、そうそう食指は伸びず、基本的には消しで考えてます。
・ガンコ
勢いで言えば間違いなくナンバーワンでしょう。
しかも久々の芝を使った昨年末以来、着実にレースレベルや斤量の壁を突破しており、ポジションを取ってからのスムーズな動きだし、そこからの持続力の高さはいかにもこの舞台向き。
揉まれ強い面もあることから、本命候補の1頭と言えます。
・クリンチャー
イメージとしては、キタサンブラック廉価版というのがこの馬の評価で、足りない部分はスピードとなります。
ただし、スタミナは無尽蔵なだけに、それこそ2着に入った菊花賞のように少しでも渋れば勝機はあると思います。
ですが、見ていると少し乗りづらそうな感じもなくはなく、急遽のテン乗りはどう考えてもマイナスにしかならないでしょう。
・サトノクロニクル
前走はきっちり好位から上手なレースができていて、京都の下りも上手くこなしてくれそうな感じはあります。
ただ斤量には常に恵まれていた立場をかんがえると、本命を打つには少し心もとないとみています。
・シホウ
見たところ一瞬の脚はあるようですが、それがここでは通用するかと言えば、そうでないと見るのが妥当。
素直に見送りでいいでしょう。
実績的にはダントツと言える存在で、この馬のGⅠ制覇を阻んでいた強力なライバルたちの参戦もなく、チャンス到来の一戦という位置付けにあるかと思います。
しかし、過去2年の鞍上は京都を熟知した福永騎手の手腕によるところも大きく、本来的にはズブさがあるタイプであるだけに自身の適性だけでいえば、そこまで信頼のおける馬ではないというのが私の見立てであります。
また、いくらレーティング世界一のボウマン騎手といえど、この時期の特殊な京都を一昨年の1回だけの騎乗でものにしているとは思えず、勝負どころを見誤ることも十分にあり得ると考えていいでしょう。
個人的に頑張りが報われてほしいとは思うものの、さすがにしんどいと言わざるを得ないでしょう。
一発あるなら、昨年の京都大賞典の形しかないですが、今回はそこに至るまで直線をいい位置で迎えることも懐疑的であり、見送るのが賢明でしょう。
・ソールインパクト
タイプ的にはなくもない1頭ですが、別定条件以上では、てんでからきしなところを見ても、よほど恵まれなければ…で、穴候補に1頭とはしつつも、どちらかといえば見送る方向が強い馬です。
・チェスナットコート
展開、斤量に恵まれたところはありますが、前走のパフォーマンスは蛯名騎手の手綱捌きともども結構評価しており、ここも展開の助けは必要ながら上位進出も考えられなくはありません。
今のところ穴の一番手という評価です。
・トウシンモンステラ
いくらメンバーレベルが低いとはいえ、このまま馬に順番が回るとは到底…、素直に消し。
・トミケンスラーヴァ
万葉ステークスでのパフォーマンスは一定の評価はしていますが、そのときよりもはるかにタイトな競馬になるのは明らかなため、この馬も見送りでいいでしょう。
・トーセンバジル
前走日経賞は1~2コーナーでマクったキセキに中途半端に付きあってしまったことによる5着。
鞍上のミスも踏まえれば、そこまで悲観することはないとみています。
何気にGⅠの出走数は多く、流れに乗ることができるようになったこともプラスに捉えていいでしょうし、海外帰りをひと叩きされたここは狙ってみてもおもしろい存在です。
・ピンポン
馬場を考えても、このレベルの追い込み馬が通用するとは思えず、ここは消しでいいでしょう。
・ミッキーロケット
古馬になって大分足踏みがつづいていますが、脚のはやさはそこそこありますし、うまくハマれば好走するイメージもわかないことはありません。
ハイレベルの菊花賞を5着という実績もあることから、穴として抑えておくのもいいでしょう。
・ヤマカツライデン
さすがに逃げの一辺倒だけで何とかなるとは考えづらく、並び次第ではありますが基本的には消しの方向です。
道悪でスタミナだけが問われるなら、現役でも屈指の能力があると言えます。
しかし、追走力と脚の速さではこのメンバーでも見劣るため、買うにしても抑えまでが妥当でしょう。
ということで出走予定17頭の適性をみてきましたが、この舞台で求められるポジショニングと機動力、それから一定の瞬発力を最も高いレベルで持っているのはガンコ、次いでサトノクロニクルといったところですが、両者とも"上がり馬"的な要素が強く、斤量の経験ではやや心もとないと言えます。
対して、実績で上位のカレンミロティックやシュヴァルグランにしても、割りと明確なウィークポイントがあり、全幅の信頼を置くには心もとない存在。
そうなると、消去法的な感じもありますが、立ち回りに進境があり、スタミナも豊富で58kgの経験もあるトーセンバジルがあぶり出されるわけですが、これまたなんと大外枠…!もうどこから入っていけばよいのやら…。
以降は明後日お届けする展望で並びからの展開をじっくり考察し、最終的な結論を導きだそうと思います。
それでは、また土曜日の夜にお会いしましょう。