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中央競馬で行われる日曜日の重賞レースの展望を中心に、競馬にまつわるお話をお届けします。

【重賞展望】桜の穴は、ハートで勝負

先週からスタートしました連載企画。

注目のワグネリアンは2着と格好はつける形になりましたが、評価としては、残念ながら少し難しくなったというが本音です。

と言うのも、レースぶりが悪い意味で大人しくなってしまっていて、普通に折りあったことで、末脚の威力が鈍った?ように映っただけでなく、それでいてやはりエンジンの掛かりは遅いため、「最後詰めよった」ように見えるものの、これは大勢決してからのもの。

なので今後も先週のような小ぢんまりした競馬をするのであれば、ダービーを勝つのはちょっと難しいと言わざるを得ず、ダービー馬候補と言うより、上位候補の1頭というところが妥当なのかもしれません。

それでも一度始めた連載ではありますので、次回の更新予定となる皐月賞では、こうしたらいいのでは?というちょっと提言めいた(偉そうかもですが…)内容にしたいと思います。

さて、今日は前置きが長くなってしまいましたが、ここからが本題、今週の重賞展望へと参りましょう。

チューリップ賞での勝ちっぷり(個人的にはダノンプレミアムよりも衝撃的)から、俄然1強ムードが漂う牝馬クラシック戦線おいて、打倒ラッキーライラックに名乗りをあげる馬は現れるのか!?

昨年10番人気の低評価を覆したレーヌミノルしかり、桜花賞の穴馬を多く輩出するもう一つのトライアル、フィリーズレビューを取り上げたいと思います。

◆当たり前だのフルゲート

先週はラッキーライラックだけでなく、阪神JFの1~3着馬が出走(結果もこの3頭で決着)していた通り、力関係的に上位3頭は抜けた存在で、案の定チューリップ賞は10頭立ての少頭数となりました。

そのため、桜花賞を本気で目指すのであれば当然、こちらに矛先を向ける馬が多く、週頭時点では28頭の登録があり、レースもこれまた当然の18頭フルゲート。

しかも短距離戦的な側面を持つ1400mのレースということもあり、実力馬であっても枠順、展開次第で不利を被り、不本意なレースをしてしまう可能性があることをまずは頭に入れておくべきでしょう。

◆人馬とも気持ちが大事

前述の通り、距離が短い多頭数の競馬になるということは、それだけ紛れが起こりやすいということになります。

そのため、行くなら行く、控えるなら控えるで、ある程度腹をくくった戦法をとるか、気合いで馬群をこじあけるか、いずれにせよ人馬とも気持ちの面が大きく勝敗を左右することになりそうで、メンバー構成や並びからもポジションを主張しそうな馬が内外両極端にかたまっており、外の方により前進気勢の強い馬が多いことから、内の馬同士のポジション争いに外の馬が被さるようになり、速いペースの激しい一戦になることが予想されます。

では、そんな乱戦を戦いぬき、桜の切符を手にするのはどの馬か、印にそって紹介していきます。

◎ 5枠9番 アンコールプリュ

前走では致命的に出遅れた当馬。

でもそのおかげであの脚を見れたわけで、前の争いが激しくなりそうなここも、後方でじっくり溜める競馬ができれば、十分に勝ち負けできる素材だと思います。

また、一見内めに見えるこの枠も、並び的には、この馬より外は前へ行く馬が多く、よくよく見ればちょうどいい頃合いの外枠で包まれる心配はあまりしなくてよさそう。

ということで、この馬から入ろうと思います。

○ 5枠10番 リバティハイツ

まだ1勝馬ではありますが、終いはいつも堅実に使っており、展開的にも出番はあってよさそう。

枠順もアンコールプリュ同様、いい感じの外ということもあり、ここは思いきっての対抗評価とします。

☆ 8枠18番 アリア

この馬についても推すポイントは上記2頭と同じで、終いがしっかりしていること。

◎、○との違いは、上がりの速さと着順がマッチしていないのと、さすがにこの枠からでは出番がまわってくるのかが懐疑的にならざるを得ないというところでこの評価に。

それでもタイプ的には食い込みもあり得る存在として、紹介させていただきました。

以下、この他の好走候補としては、経験値はメンバー随一で、気持ち的にもタフそうなモルトアレグロ。

あとは比較的内めにかたまっているアンヴァル、デルニオエール、アマルフィコースト。

この3頭はタイプも実力も横一線な感じで見ており、均等に抑えておこうといったところです。

以上、今年は牡牝とも、すでに勢力図がかたまってしまったともとれるクラシック戦線。

そこに風穴をあける伏兵の登場となるのでしょうか。

明日もまた、要注目のレースとなりそうです。

さて、来週は牡馬クラシックもう一つのトライアル、スプリングステークスが行われますが、当ブログでは管理人である私の個人的嗜好から、天皇賞に向けた伝統の長距離戦、阪神大賞典をテーマに、レースの展望をお届けする予定です。

次回もまた土曜日の夜、こちらでお会いしましょう。