【重賞展望_共同通信杯(2018)】春の訪れ、いつもここから
先週の安田記念(いえ、東京新聞杯)はおすすめ2頭によるワンツー!
こちらへ越してきてはじめてのドンピシャ的中となりました!!
いつもこのブログ読んでくれている師匠、ネイタン、んまんま君からも「おかげで的中した!」との喜びのLINEがあり、また先生やワイドウさんからもお褒めのお言葉を授かりと、ブログを書いている者の端くれとしては、うれしい限りの週末となりました。
※いきなりの固有名詞連発ですが、これからもちょいちょい登場させる予定ですので、追々皆さんにも紹介できればと思います。
さて、今日の重賞展望は、過去5年で3頭の皐月賞馬を輩出している当代随一の出世レース、共同通信杯を取り上げてみようと思います。
今年も将来有望な若駒が集まった一戦。
こんな切り口から始めて参ります。
◆いつもと違う2歳戦線
このレースで最大の注目を集めるのが、武豊騎手騎乗のグレイル。
このグレイルの前走、京都2歳ステークスの結果を見返してみたところ、ちょっと気になることがありました。
それは、2着のタイムフライヤーがGⅠホープフルステークスを征したことはもちろん、3着のケイティクレバーはメンバーレベルはともかく出世レースの若駒ステークスを勝ち、4着のアイトーンはこれまた出世レースと言われることが多い福寿草特別の勝ち馬。
さらに7着のマイハートビートにしても、メンバーレベルが高かったと評判のルーカスが勝った新馬戦の4着に入った馬で、その後未勝利、500万を順当に突破。前走若駒ステークスでは2着と、例年であれば「11月下旬に京都で行われる2歳重賞のうちの一つ」という域を出なかった京都2歳ステークスが、ホープフルステークスの前哨戦と位置づけられたことで、世代全体の中でもハイレベルなレースになっていたということが伺えます。
つまり、そのハイレベルだった京都2歳ステークスを楽勝したグレイルは、相当に強いということが言えるわけで、初めての輸送や放牧明けで何らかの不調を来していない限りは、骨っぽいメンバーが揃ったここでも力上位の1頭とみていいでしょう。
◆他もなかなか
続いて、グレイル以外のメンバーにも目を向けてみると、先ほど「骨っぽい」と言ったように、こちらもなかなかの好メンバーが顔を揃えています。
中でも例年出世レースとして名高い東京2000mの百日草特別の勝ち馬で、これまたルーカスの新馬戦の5着馬ゴーフォザサミットや、1戦1勝の身ながらホープフルステークスで3着に食い込んだステイフーリッシュ。掘厩舎期待の良血サトノソルタスなど、なかなかに多士済々なメンバー構成となっており、相手関係がはっきりしない現段階においては、グレイルを上回る隠れた大器が現れても不思議ありません。
◆府中千八展開要らず
かの大橋巨泉さんが唱えたとされるこの格言。
意味としては、「東京芝1800mはタフなコース設定で、それゆえに展開など関係なく強い馬が勝つ。」というものです。
ですが、本当に展開など関係なく強い馬を買っていいのでしょうか?
確かに、このコースの設定は強い馬が勝つべくして勝つ設定ではあるのですが、そこに展開が'ない'のではなく、そのタフなコース設定ゆえ、'展開が限られる'と言った方が正しいのでは、と私は考えています。
では、'展開が限られる'とはどういうことなのか。
それは、500m超の長い直線を有するコースなのに、ほぼワンターンのコース形態だからで、形態からはテンが速くなりがちながら、最後の長い直線に備え、どスローになるか、逆にスローになりがちなのを見越し大逃げを打つ馬が現れ、ラップ上はハイペースになるか。
つまり、どちらの展開にせよ折り合いと瞬発力。
もしくは追ってからの長い持続力を高いレベルで求められるため、総じて強い馬が勝つようにできている。
なので、レースごとにどちらの展開に転ぶのか、その選択をした上で'展開要らず'に強い馬、要は選択した展開に見合う馬を買えばいいというわけです。
そして、この観点から今年の共同通信杯の展開を占うのであれば、コスモイグナーツがいる時点で隊列は縦長。
そうでないにしても、長く追うことを求められる展開はまあ必然。
高い持続力を誇る馬を中心に、こんな印にしてみました。
◎ 5枠6番 オウケンムーン
かなりの良血、実績馬が揃った中では、正直地味な存在かもしれません。
それでも、前走500万下の内容が出色で、内でロスなく運べたとはいえ、高い持続力とスタミナの豊富さは父 オウケンブルースリを彷彿とさせるものがあります。
今回は縦長の展開になる可能性が高く、後ろの馬にもチャンスはありそうですが、如何せんみんな枠は外。
それに比べれば幾分優位なポジションを取れそうなこともあり、それが最後の最後で活きてくるとみて、ちょっと思いきってこの馬から入りたいと思います。
○ 8枠12番 グレイル
タイムフライヤーを完封したのは立派の一言。
なんですが、57kgはともかくとして、この枠が…。
これまでの相手関係から、実力最上位であることは認めつつも、壁が作りづらいこの枠からだと、出していくにせよ、引いて構えるにせよ、難しい競馬を強いられることになると思います。
そのため、「ポカがあるならここ。」とみて、○以上は打てないながら、実力、戦歴からは○以下にもできないということで、この評価としました。
☆ 2枠2番 カフジバンガード
シンザン記念は出遅れと、仕掛け遅れが響き5着。
瞬発力や速い脚がない一方、力強いそれこそ'鉈の切れ味'の末脚は今の荒れ気味の馬場には持ってこい!
道悪馬場で脚の速い馬が、その速さを削がれるようであれば!ということで、穴はこの馬をおすすめとさせていただきます。
以下、印を打たなかった馬を簡単に。
1枠1番 サトノソルタス
まだキャリア1戦の馬ですが、その内容はさすがと言える内容で、好勝負しても何ら不思議なし。
3枠3番 アメリカンワールド
有力馬が外にかたまったことで、漁夫の利を得る立場にはある1頭という見方はしていて、手広くいくのであれば抑えて損はないかと。
7枠9番 ステイフーリッシュ
実力、適性的には買わなきゃいけない馬。それでも後ろから一辺倒の競馬になると、ちょっと恐い気も…。
確実に買うけど、軸まではいかない存在。
7枠10番 ゴーフォザサミット
よくこの馬を形容する際、「ホープフルステークスで5着のナスノシンフォーニーに…」という枕詞がつくのですが、このナスノシンフォーニーが牡馬だったとすれば、「大したことないのでは?」というのが正直なところで、抑え以上にはできないというのが私の評価です。
以上、今日も今日とて長くなってしまいましたが、まだ不確定要素の多い3歳戦ということでお許しいただければでございます。
来週はいよいよ!2018年最初の中央GⅠ、フェブラリーステークス!!
こちら、はてなブログさんでは初めてとなりますGⅠ週にお届けするコンテンツ、【重賞ポイントチェック】を水曜、もしくは木曜日の夜に更新致しますので、次回はそこでお会いしましょう。
今日のテーマにした共同通信杯もそうですが、西のメイン京都記念や月曜日のクイーンカップなど、結果的に春のGⅠの顔となるような馬が走っていることが多い今週の競馬。
その春の到来はまだ少し先ですが、今週のレースは上半期を占う上で、しっかりと脳裏に焼きつけておきたいものです。