【重賞展望_東京新聞杯(2018)】今日は、安田記念の展望です。
とでも言いたくなるくらいの超豪華メンバーとなった今年の東京新聞杯。
今週はクラシックへの登竜門の一つ、きさらぎ賞もありますが、さすがにこのメンツとなればということで、今日のピックアップはこちらとさせていただきます。
◆過去2年が同じようなレース、そして今年も…
どうしてでしょう?先週取りあげた根岸ステークスほどではないものの、このレースも過去2年がまったく同じようなレース展開となっており、いずれも逃げ切りのよる決着。しかも逃げ馬でない馬の。
何となくそんなことを思い出しながら今年の出走メンバーを見てみると…、あら不思議!過去2年と同じような展開になるのではないか?
ちょっとそんな風に思えてきたので、どうして2年続けて同じ展開のレースになったのか、どうして今年もまた同じくの展開になり得るのかを考えてみたいと思います。
まずは過去2年について、同じ舞台で行われる安田記念と比較するとよく分かわかるのですが、マイルGⅠ。
というか、GⅠだからこそ、マイルだからこそ、マイル以外の路線のトップホースたちが集まってくるわけで、その中にはスプリントで慣らした快速自慢の馬も含まれます。
そうするとレースはどうなるか。
それこそ先日の根岸ステークス同様、ハナを取るわけではないのに、ある程度の位置を積極的に取りにいく馬同士が相対的にテンのペースを引き上げ、これに乗じて差し・追い込み系の馬が浮上する展開となります。
対して、昨年、一昨年の東京新聞杯を見ると、ハイペースを作り出すスプリント系の馬は一斉出走しておらず、マイルを専門にしている馬か、別路線組がいても中距離路線から参戦する馬ばかり。
しかも舞台は、「中距離を走れる馬でないとこなせない。」と言われる東京マイル。自ずと騎手の意識は500mを超す直線へ向くわけで、前半は牽制し合いのスローペース、それ故の前前決着になったのだと考えられます。
そして、この仮説の下、再度今年の出走メンバーを見れば一目瞭然。
確かに先行タイプの馬は何頭かいるものの、そこにスピードで押していく馬はおらず、どの馬がハナであってもスローペースは必至のメンバー構成となっているため、二度あることは三度あるではないですが、過去2年と同じレースになることはある意味必然と言えますので、この2年の勝ち馬と同様の特長を持つ馬にはチェックが必要でしょう。
◆ハデさはいらない
ここからは枠順出ての展開を予想します。
はじめに先行タイプの馬は、内からトウショウピストが3枠6番、マイネルアウラートが6枠12番ということで、ハナにこだわらないマイネルアウラートはトウショウピストの外側後ろを取って番手まで。
あとはトウショウピストがどういった逃げを打つかですが、マイルの距離が長い感じのするこの馬のことを考えれば、ペースはまず間違いなくスロー。
あとは枠なりのポジションに収まり、一塊で進む馬群をいかにロスなく捌けるか。
つまり、いかに追い出しやすいポジションを確保できるかがカギになるわけで、昨年同様、決め手の威力にものを言わせる馬よりも、ハデさはなくもとポジショニングと一瞬の加速に優れる操作性の高い馬に上位進出のチャンスがあると思われます。
ということで、今日のおすすめラインアップはこちら!
◎ 4枠8番 リスグラシュー
今回、本命候補としたのは3頭。
内からアドマイヤリード、サトノアレス。そして、このリスグラシューです。
その中でなぜこの馬を選んだかというと、'武豊騎手なら'放っておくと下がってしまうポジショニングの悪さを解消してくれるからで、乗り難しさを熟知し、勝つために何をしなければいけないのか、それをしっかり把握していることが最大の理由となります。
また、開催日こそ晴れが続いているものの、ここのところの東京地方は総じて荒天模様。
馬場不問で使える決め手も心強いポイントとなります。
○ 2枠3番 サトノアレス
夏の函館で1800m、2000mを使った効果なのか、前走キャピタルステークスは負けたとはいえ、なかなかの好内容。
スローならスローなりにポジションを取れるようになったところに大きな成長を感じました。
ただ、馬場の回復が遅れるようだと、道悪がマイナスに振れるタイプということで、本命までは届かず、ここまでの評価としました。
☆ 2枠4番 ディバインコード
このレースに関しては、タイトルの通りGⅠであってもおかしくないメンツが揃っており、何がきてもおかしくない反面、それは実力上位の馬に限った話で、単勝倍率が20倍を超えるような穴馬が馬券に絡むことは、まずないというのが私の見立て。
それでも、穴として1頭推すのであれば、それがディバインコードとなります。
実はNHKマイル以外は崩れていない超安定タイプで、スロー確実な展開とロスなく立ち回れるこの枠を考えれば、しれっと3着くらいなら残っている可能性もなくはないとみて、念のため買い目には入れておこうと思います。
最後に、この他の馬について。
本命を迷ったアドマイヤリード。
それからこちらも馬場不問で勝負根性もあるクルーガーは、しっかり買っておきたい2頭。
対して、今回は評価を下げたのは、タイプ的に枠がしんどいダイワキャグニー。
脚質、それから馬場が合わない可能性の高いグレーターロンドンは抑え程度とみています。
何だか歯切れの悪いハズし方が続いていますので、ここは是が非でも当てたい!
難しいレースということは分かっていますが、安田記念へのいい予習になればと思っています。
それでは、次回は今や立派な皐月賞の前哨戦!共同通信杯を展望して参りますので、来週もお楽しみいただけましたら、幸いでございます!