【重賞展望_JDD(2018)】力の差はあれど……
障害の絶対王者オジュウチョウサンの平地挑戦、マテラスカイの日本レコード、そしていかにも夏競馬な大荒れの七夕賞と、何かと話題が豊富だった先週末の中央競馬。
今日はところかわって、地方大井で行われる3歳ダートチャンピオン決定戦、ジャパンダートダービー(以下JDD)の展望をお届けします。
◆層の厚いJRA勢、ただしスキがなくは…
はじめに、JDDを予想するうえで、チェックしたいポイントは、中央勢の陣容、そしてそれに対抗しうる地方の存在があるかどうかということです。
まず中央勢の顔触れですが、2歳チャンピオンで、前走ユニコーンステークスも快勝したルヴァンスレーヴ、そのルヴァンスレーヴに土をつけたドンフォルティス、このレースと相性のよい兵庫CSを余裕のある内容で制したテイオーエナジーなど、残念ながら骨折休養となってしまったスマハマ以外、世代上位の実力馬がほぼこの舞台へと駒を進めており、非常に充実したメンバーが揃ったといえます。
そのため、全日本2歳優駿における東京ダービー馬、ハセノパイロとの力関係をみるに、質、量とも充実した中央勢の壁は厚く、申し訳ないですが地方馬の台頭はかなり難しいといえるでしょう。
ただし、いくら実力差があるといっても、ルヴァンスレーヴもそうですが、グレートタイム、オメガパフュームといったあたりは大味な競馬で勝ち上がってきており、直線が長いとはいえ、トリッキーなコーナーワークを求められる大井のコースに対応できない可能性があることは忘れてはならず、この3頭がコースに戸惑うようなことがあれば、ハーベストムーンやバイラあたりとならハセノパイロ、クリスタルシルバーで足りる可能性もあり、この東京ダービーの1、2着馬は点数を拡げるなら買い目に入れることも視野に入れてよいかもしれません。
◆ペースを握るのは?
お次はレースの展開を占って参りましょう。
実はこのレース、各馬の戦力差は比較的分かりやすいのですが、ルヴァンスレーヴにしろ、ドンフォルティスにさよ、自分でペースをつくるタイプではなく、他の中央馬もハーベストムーンくらいしかペースをつくる馬がいないため、実際のところどの馬が序盤の流れをつくるのかが見えづらいレースとなっています。
そのため、地方馬にもペースを握るチャンスはあるというわけで、そうした場合、例え先行する馬の力が弱かったにせよ、先行馬有利の大井の利を活かして……なんてことも考えうるということはアタマに入れておきたいところです。
◆それでもやっぱり
では、ここからは私の結論!
今回は印で紹介する2頭を軸とした3連複2頭軸で勝負したいとおもいます。
それでは、まずは軸の2頭の紹介から。
軸① 5枠9番 ドンフォルティス
ちょっと間隔が空いているため、勝負どころでの反応云々がどうかとなりますが、前走ルヴァンスレーヴを抑えた伏竜ステークスの内容をみるに、久々でもしっかり動けていたこと、また枠順も後ろからくると恐い存在のルヴァンスレーヴ、グレートタイムを上手く閉じ込められそうな並びになっており、自らがハナを取らないまでも、仕掛けどころでは自ら動いていける利を持っていることから、まずはこの馬を軸の1頭目とします。
軸② 8枠14番 オメガパフューム
2頭目は位置関係的にドンフォルティスが抑え込みづらい差し馬ということで、大外に入ったこの馬を推したいとおもいます。
スタートは決して褒められたものではないですが、その分終いの持続力は豊富で、強気に早めの仕掛けができれば、秘めた素質が爆発してもおかしくないでしょう。
あとは、この2頭を軸として、先手を主張するであろうハーベストムーン、力関係的には外せないルヴァンスレーヴ、自在性で勝負するテーオーシー、それぞれタイプの異なる3頭をヒモにしたいとおもいます。
なお、グレートタイムについては、ロスなく回って進路があればという形になると予想されるため、本来なら買い目には入れたいところですが、コーナーで置かれるとなかなか届かない大井が舞台では、惜しむらくも消しとしました。
以上、今日は久しぶりにまともに書いた感じでしたが、これが的中というかたちで報われればと願うばかりです。
本日はここまで、次回はいつもの通り土曜日の夜、日曜日に行われる函館記念をテーマにレースの展望をお送り致します。
【重賞展望_プロキオンS(2018)】アベコベな馬場と展開、軍配はどちらに?
春のGⅠが終わり、決して気を抜いたわけではなかったのですが、時間がないなかでの予想はどうしても精度が落ちますね。(かといってじっくり予想したのがよいとも限りませんが…。)
今週も変わらずあまり時間がないのには変わりませんが、先週に比べれば幾分マシな状態ですので、今日は明日の中京メイン、プロキオンステークスをいつもの感じで展望してまいります。
◆スプリンターにはうれしい馬場
ひとつめのポイントは馬場。
私の住む東京地方は、そこまでではないものの、西日本を中心に稀にみる豪雨に見舞われた今週の日本列島。
レースが行われる中京競馬場周辺も雨が降りつづいた週だったようで、今日は私が確認した限りでは重馬場で脚抜きのよい馬場となっていました。
そのため、今回出走が多い本質的にはスプリンターというタイプの馬にとっては、1ハロンの延長と中京コース、このふたつを克服のに求められるスタミナをあまり求められないで済むことから、適性より普通に長い距離をこなさなければならないより、幾分楽にレースができるものとおもわれます。
◆差し届いてしかるべき展開
とはいえ、今回のメンバー構成をみると、テンから飛ばしていくゴリゴリのスプリンタータイプが非常に多いメンバー構成になっているわけで、何がなんでものタイプも複数出走してきています。
つまり、そうなると当然ペースは引き上げられ、相対的に差し馬の台頭はあってしかるべきものとなります。
なので、馬場的には主導権を早々に奪えればスプリンターにも楽に対応できる状態にあるも、早々に奪うことそのものが困難なメンバー構成であるため、差し馬だけの決着になっても何らおかしくない展開も予想されることから、馬場と展開、このふたつの要素を加味して、どの馬により有利なレースとなるかを考察する一戦となることとなります。
では、ここからは私のおすすめ。
いつもの通り、◎、○、☆の3頭を紹介します。
◎ 5枠8番 ドライヴナイト
久々だった前走は逃げて4着と、イマイチ粘りきれなかった内容でしたが、本来この馬は逃げなくてもよい馬で、意図してか、せずかは別として、差しても格好はつけられる点は、先行か差し、どちらに有利に振れるかがわかりづらいここでは頼もしいポイントとなります。
まだオープンでの経験は浅い馬ですが、その分順調な出世を遂げているということで、ここはその順調さを考慮し、本命に推したいとおもいます。
○ 5枠7番 キングズガード
パッとみた感じ、今回はスプリント系の先行馬が多く、差し・追い込みの馬を有力視するのが妥当で、なかでもコース実績やこれまでの戦績からこの馬を最上位に置くのが賢明なところかとおもいます。
しかし、脚抜きのいい馬場で、前が止まりづらくなりそうなこと、またこの馬自身いい脚を持っているとはいえ、ノンコノユメやサンライズノヴァ、カフジテイクあたりと比較すると、そこまで絶対的な威力はないということで、○評価としました。
☆ 7枠12番 ブラゾンドゥリス
前走こそOP特別で惨敗してしまいましたが、1600mはこの馬に長く、直線で上手く出せなかった展開のアヤによる負けであるとみてもいいため、ここは適距離の1400mになって巻き返しがあってもおかしくありません。
しかも運よく外枠を引けたため、無理にスプリント系の馬に付き合う必要はなく、差す競馬もできるとあり、マイペースに運んで一発というシーンがあるやもしれません。
以下、この他の印です。
▲ 8枠13番 マテラスカイ
△ 3枠3番 ウインムート
△ 2枠2番 ドリームキラリ
格でいうところの最上位にあるインカンテーションは、持続力だけなら大丈夫だとはおもいますが、馬場とこのメンバー構成から、追走力でやや乏しいとみていて、ポジションがあまりに後ろになると、そこまで鋭い差し脚があるわけではないため、今回は見劣りということにしました。
以上、今日もあっさり気味な内容となってしまいましたが、多くいる先行馬の序盤の攻防がどうなるのか、ここが最初にして最大のポイントになるでしょうから、スタートから、というかスタートには最も注目したいところです。
それでは、最近平日が滅法忙しく、更新すらできるかどうかですが、更新ができれば、火曜日の夜にジャパンダートダービーの展望をお届けしたいとおもいます。
【重賞展望_ラジオNIKKEI賞(2018)】すみません、今日は簡易版です。
今週は平日、休日ともかなりタイトな予定でして、ブログの構成がまったくできておりません…。
なので非常に心苦しいところではありますが、更新だけはちゃんとしよう!ということで、今日は展望をお届けする予定だった明日の福島メイン、ラジオNIKKEI賞のおすすめ3頭のみのご紹介となります。
おすすめ①
3枠3番 キューグレーダー
舞台は小回り福島の1800mということで、直線は短く、開幕週の馬場も考慮したとき、基本的には前めにつけれる馬を買いたいところです。
しかし、今回に関しては、先行馬がかなり多いメンバー構成となっており、かなり熾烈な先行争いが繰り広げられることが予想されるため、差し馬が有利とみています。
それでも、やはり基本は先行有利の条件ということで、機動力があり、ポジショニングも上手そうなこの馬を本命候補としておすすめします。
おすすめ②
7枠10番 イェット
この枠なので、正攻法で外をまわることになるとおもいますが、先行馬の多いメンバー構成のなかで最後の直線は内がつまるということも考えられます。
そのため、多少のロスはあっても長く脚が使えるこの馬が、外からしぶとく伸びてくるパターンを想定しておいてもよいでしょう。
おすすめ③
8枠13番 グレンガリー
理由はイェットとほぼ同じですが、この馬はどちらかといえば先行タイプで、かつ逃げなくていいということから、外めの邪魔をされないところでマイペースに進める可能性はあるため、しれっと馬券に絡むことも考えられるでしょう。
いつも読んでいただいている方には申し訳ない限りですが、今日はこれでおしまいとさせていただきます。
来週もかなり忙しそうな感じなので、ちゃんと書けるかは曖昧ですが、できる限りがんばりたいとおもいますのでどうぞよろしくお願いします。
テーマは中京のメイン、プロキオンステークスとする予定です。
【重賞展望_帝王賞(2018)】チャレンジ企画!3連複1点勝負!!in 帝王賞
宝塚記念はミッキーロケットが見事、悲願のGⅠ
馬券の方は残念な結果となってしまいましたが、
しかし!やはり馬券が当たってナンボなところは少なからずある「
そんなわけで今日は、今夜行われるダートの大一番、
◆馬券の対象となりうるのは?
交流重賞の予想でまずはじめにやること、
ですが、今回に関しては、というかいつもの通り、
さらに出走を予定している中央馬7頭にしても、
◆5頭の良し悪し
次に馬券の対象となりえる5頭を馬番の順にみてまいります。
2枠2番 ケイティブレイブ
この路線における安定感はピカイチ。
しかし、今回は枠順が微妙で、外からフタをされるリスクが高く、
持ち前のスタミナが、どこまで活きるかがカギ。
3枠4番 ゴールドドリーム
確かに持っているスペックそのものは超一級。
それに東京専用機かと思いきや、
あとは本質的に距離が長いのをどうカバーするか。
3枠5番 テイエムジンソク
距離、初めての地方、初めてのナイター、
しかし、この不確定要素がすべて杞憂に終われば、
5枠9番 アポロケンタッキー
気で走るタイプなのか、
でも今回は内で包まれることはまずなさそうで、
あとは本当に気分次第。
6枠10番 サウンドトゥルー
ここ最近は着順こそ落とし気味なものの、
かつ今回の枠順は追い出しに苦労することが無さそうなのもプラス
それでも、着順を落としているのはたしかで、
◆各馬一長一短、厳選の3頭はこちら!!
では、馬券の対象とした5頭から、
結論はこちら!
1頭目:1枠2番 ケイティブレイブ
枠順、並びに恵まれていないとはいえ、
馬券圏内の可能性は一番高いとみて、
2頭目:5枠9番 アポロケンタッキー
スタートを決めなければいけませんが、ケイティブレイブ、
これさえできれば、こちもスタミナには定評があるだけに、
3頭目:6枠10番 サウンドトゥルー
差して4着の可能性は否めません。
しかし、
以上、今夜はこの3頭の3連複1点で勝負をしたいとおもいます。
個人的には上半期最後の競馬となるでしょうから、
それでは、また週末の中央競馬の重賞展望でお会いしましょう。
次回は3歳馬同士なのになぜかハンデ戦、
【重賞展望_宝塚記念(2018)】基本的には底力比べ、真っ向勝負か、間隙を縫うか
さて、明日はいよいよ春のグランプリ、宝塚記念です!
今日は特にネタもありませんので早速、レースの展望へと入ってまいりましょう。
◆力は要れどスピードが死ぬわけでは…
まずは気になる馬場状態。
今日の阪神地方はお昼の競馬中継が始まる頃は良発表だったものの、そこから降り始めたまとまった雨により稍重→重と悪化していき、時計もそれに乗じて掛かるようになっていきました。
しかし、メインレースの頃には既にその雨はほぼ上がっており、このあとも雨の予報はないことから、明日晴れはしなくても稍重、場合によっては良まで戻ることも想定できる状況といえるかとおもいます。
なので、前回のポイントチェックで触れた良馬場の方がより良い馬の出番もそこそこあると考えてよく、先週までの超高速とはいかないまでも、それなりの時計はでる馬場で、展開によってはスピードが活きるレースにもなりうるという視座を持っておくこととします。
◆展開的にはロングスパート戦
次はレースの展開を占ってまいります。
ハナを叩くのはまず間違いなくサイモンラムセスとみて問題ないとおもわれますが、この馬が入った枠が6枠11番。
対してこの内には、ノーブルマーズ、サトノダイヤモンド、ミッキーロケット、パフォーマプロミス、ダンビュライトとハナはいらなくとも好位の一角を取りたい馬が多く、これらの馬による番手~3列目あたりのポジション争いが激しくなることが予想されるため、サイモンラムセスがハナを取りきるまでにはかなりの時間と距離を要しそうで、序盤はそれなりにタイトなラップが刻まれることが想定されます。
さらに、この序盤のポジション争いには参加しないながらも、長い追い比べに持ち込みたいサトノクラウンや、キセキがテンの争いに参加しないだけでなく、巻き込まれる心配も少ない枠に入ったため、中団前後までにいる馬にとっては向こう正面でようやく流れが落ち着いたと思っても、今度は後ろからペースアップを強要されるかなりタフなレースを強いられることとなり、こんな泥仕合的な展開をしぶとく生き抜くか、あえてこの過酷な流れを対岸の火事とし、間隙を縫って終いに賭けるか、このどちらにより優位にレースが展開されるかを読むことが的中に向けたポイントとなることでしょう。
では、ここからは私の見解を印にそってご紹介します。
◎ 5枠10番 ヴィブロス
距離の不安があるため、欲をいえばもう少し内の枠が欲しいところでしたが、序盤のポジション争いに巻き込まれないことを考えれば、かえって調度いいくらいかもしれません。
それに、昨年のシュヴァルグランでの謎の逃走劇以来、久しぶりに大魔人 佐々木氏の馬に騎乗できる福永騎手のことを考えれば、ヘタに激しい流れに身を置くことは考えられず、この馬の高い瞬発力を引き出すことに専念するはずで、ドバイターフや府中牝馬ステークスをみてもわかる通り極端でなければ道悪もこなせることから、ここはこの馬がタフな流れの間隙を突くとみて本命としました。
○ 8枠16番 キセキ
これは私的な見解ですが、この馬は長くいい脚をブレーキを踏まず使えるかどうかが、好走できるか否かの分水嶺で、基本的には広い東京や阪神であれば外回りの方が適性的には向いているとおもわれます。
しかし、今回は内回りといえど、自分のペースを刻むには持ってこいの大外枠を引き当てられたことは大きく、とにかく早めから出しきる競馬ができれば、十分に好走圏内にある1頭だといえます。
あとは、状態面でどこまでやれるか、ここの確証の差で評価は○までとしました。
☆ 8枠15番 ゼーヴィント
この馬もヴィブロス同様、距離に若干の不安があること、さらに外外を回されるリスクはあるものの、本来的に小回りコースでの機動力、持続力では高い能力を有しており、自分で好きなポジションを選べると考えればこの枠が必ずしも悪いことだけとは言いきれません。
そのため、どこまでやれるのかは非常によみづらいところではあるのですが、不気味さはあるということで、穴にはこの馬を据えたといったところです。
紹介はここまで、この他の印は以下となります。
▲ 2枠3番 サトノダイヤモンド
△ 2枠4番 ミッキーロケット
△ 4枠8番 ダンビュライト
△ 4枠7番 パフォーマプロミス
何だか枠連には持ってこいな馬番の構成ですが、▲△にはある程度ポジションを取るなかでもしぶとく生き抜けるだけの底力を持った馬、そのなかでも58kgの経験がある馬を上に取っています。
以上、今日はここまで。
正直馬場だけは明日になってみないと何ともいえないところはあり、それ次第では印が変わることがなきにしもあらずですが、今時点でのそれなりに馬場が回復する前提の予想として、ご参考にしていただければでございます。
それでは、次回はダートの上半期総決算、帝王賞の展望を週明け火曜日の夜にお届け致しますので、平日でお忙しいなかとは存じますが、がんばって一緒に競馬を楽しみましょう!
今日もお読みいただきありがとうございました。
【重賞ポイントチェック_宝塚記念(2018)】馬場適性と不気味なサトノ軍団
月曜日にあった地震の影響が心配されたなか、週末の宝塚記念はそのまま開催の運びとなりました。
いち不謹慎な競馬バカとしては、無事予定通りの開催に胸を撫でおろしつつ、微力ながら私の馬券購入が被災地域の復興に役立てていただけることをJRA様に願い、今日はその宝塚記念の予想ポイントのチェックをしてまいります。
今回のポイントは2点です。
◆出走各馬の馬場適性
宝塚記念を予想するうえで、まず焦点となるは馬場状態。
梅雨時期に行われるレースなだけあって、パンパンの良馬場開催なんてのは稀なケースであり、そもそも天候が安定しづらく、天気予報もあまりアテにならないことから、このレースは、当日になってみないと馬場の判断が難しいレースとなっています。
つまり、馬券を購入する立場からすれば、締切のギリギリまで買い目を悩む必要があり、時間が差し迫るなか買う馬を選択しなければならず、そこに焦りが生じるということで、難解な予想を強いられることとなります。
なので、ここでは予め出走全馬の馬場適性を「良より」、「重より」に分類し、馬券購入時の焦りを少しでも緩和するため、ギリギリの取捨を迫られた際の寄り代を設けてみたいとおもいます。
※馬名につけた印について
△・・・良すぎor悪すぎは×
☆・・・良より(重より)でも多少なら逆に振れても○
・良より
サイモンラムセス
サトノダイヤモンド △
ステファノス
ストロングタイタン
スマートレイアー ☆
ゼーヴィント
タツゴウゲキ
ダンビュライト ☆
ノーブルマーズ
ミッキーロケット
ヴィブロス ☆
・重より
アルバート △
キセキ ☆
サトノクラウン
スマートレイアー △
ワーザー △
これを踏まえ、現時点での一応の目星をつけておくと、レース当日は曇りのの予報となっているものの、土曜日には傘マークがあり、そのなかで競馬が行われるとすると、仮に回復しても良までは見込めないでしょう。
なので、スピード、瞬発力だけに長けた馬よりも、力のいる馬場でスタミナを問われてもいい馬が有力視される存在となり、良よりのなかではスマートレイアー、ダンビュライト、重よりならキセキが馬場適性的には期待ができる馬となり、次いで良よりの馬のなかで☆をつけたヴィブロスは距離に不安があることから、内枠ならまだしも…といった見方でいます。
ポイントのふたつ目は、こちら。
サトノクラウンの参戦です。
普通に考えれば、昨年のこのレースの勝ち馬ですし、前走ドバイシーマクラシックからも十分な間隔が空いていることから、ここに出てくること自体は何ら不思議のないことではあります。
しかし、今回に限っては参戦に際し、少し疑問に思うところがあります。
それが端的に現れているのが、鞍上のチョイスで、堀厩舎がこのレベルの馬を出走させるときは、まず十中八九外国人騎手を手配しますし、今は時期的にそれが難しいにせよ、連覇がかかる唯一の存在でありながら、それでもなお外国人に次ぐチョイスであるはずの戸崎騎手や川田騎手でないあたり、何かあると感じざるをえません。
それに、鞍上に選ばれたのが石橋騎手というのもまた妙と言えば妙で、GⅢくらいまでなら普通に堀厩舎の馬に乗っている騎手といえど、GⅠで、しかも関西圏のレースで石橋騎手、すなわち指示に従わせやすい騎手を乗せるというのは、何か作為的なものを勘繰りたくなるところです。
そして、その勘繰りというのが、今回の参戦がオーナーサイドからの要請で、厩舎は違えど同じ馬主のサトノダイヤモンドを勝たせるための出走ではないか?というものです。
理由としては、先ほど述べた石橋騎手のチョイスも当然のことながら、本来であれば「サトノダイヤモンドを勝たせる」ために用意したであろう同厩舎のサトノノブレスの鳴尾記念でのパフォーマンスが一息だったこと、さらにサトノクラウンが他の馬に脚を使わせる戦法を得意としていること等々、実は穿ってみるとなかなかに穿った見方ができることが多く、レース本番においてはサトノクラウンが早仕掛けをしたあと、サトノダイヤモンドが差しきるという青写真を描いていても不思議ありません。
とはいえ、今日の午後に発表された枠順的にはサトノダイヤモンドがかなり内に入ってしまっており、青写真通りの決着にはサトノダイヤモンド自身の復調が絶対的に必要なことに変わりはないでしょう。
ということで、今日は宝塚記念に向けた予想ポイントをチェックしてまいりました。
次回はこれまたいつも通り、土曜日の夜にレースの展望と、私の予想を披露したいとおもいますので、どうぞよろしくお願い致します。
P.S.最後になってしまいましたが、先週のご報告
◎のルヴァンスレーヴが想像以上だったとはいえ、"オレの庭"を自称したユニコーンS、無事3連複を的中できました!
買い目は◎から印をつけた馬への1頭ながしだったので「まあ当たるだろ」というご意見もあるかと存じますが、☆のエングローサーがちゃんと穴をあけてくれたことで面目は保てたとしていただけますと幸いでございます。
【重賞展望_ユニコーンS(2018)】当て方、教えます~東京ダートワンターン篇~
先週は久しぶりにブログで紹介した馬できちんと決着。
これがGⅠじゃないのが、何ともな感じではありますが、とにかく当たりが出ることが大事ですので、この流れを引きつづきたもてるよう、今日もしっかりとレースを展望してまいります。
先週の終わりにも少し触れましたが、実は今日テーマにするユニコーンステークスは、私のなかでは何がなんでも当てないといけないレースとなっています。
それは、このクソ生意気なタイトルにもある通り、東京のダートのワンターンは、私が最も得意とする条件で、先生やワイドウさんにかれこれ2年ぐらい「東京ダートはオレの庭」なんて言って歩いてるわけで、実際これだけGⅠをハズしながら何とか年間のプラス収支を保てているのは、今開催においても、この条件のレースに救われている部分が大きかったりするからです。
※収支を公開してないのに、収支の話をしました。すみませんご了承ください。
ということで今回は、"オレの庭"東京ダートのワンターンで行われるユニコーンステークスをお題にこのコースで施行されるすべてのレースで使える考え方を皆さんに伝授したいとおもいます。
◆枠は外から、番手は中団から
まずはすべての東京ダートのワンターンに共通する軸馬選びの考え方から。
選ぶ基準はふたつはあり、そのひとつ目が枠順となります。
そもそもダートのレースというのは、馬群に揉まれ砂を被ることをあまり良しとしないのは皆さんもご存じかとおもいます。
これはこの舞台においてもそのままいえることで、多少の距離ロスがあっても、道中であまりストレスのかからない外枠の方が有利にレースを運ぶことができ、かつ、この外枠というのは、ワンターンのコースでコーナーまでの距離が長く、内の馬の様子を見ながら自由にポジションを選択することができるという点でも有利に働きます。
なので、馬柱をみる際、はじめにすることは外め、具体的には5~8枠に力のある馬がいるのかどうかを確認することがスタートとなります。
次に注目するのは、道中の番手。
つまり、どの馬がどの位置で競馬をするかということで、ここではダートだからあまり後ろ過ぎない、けど直線部分が多いコースでペースが上がりやすい条件を加味し、道中4~5番手につけるであろう馬を基準にします。
そこから馬場によって、この基準の馬より前が有利なのか、後ろが有利なのかをみて、乾いた良馬場なら後ろ、湿って脚抜きのいい馬場なら前、という具合に4~5番手の馬の前後どちらかにいるであろう馬を軸に選びます。
ただし、ここで一点だけ気をつけておくことは、良馬場でもかなり時計が掛かっている場合、最近だとダービーの週がこれにあたるのですが、この場合は例え鋭い決め手を持っていたにしても、速く走ること自体が難しくなるため、前で運べるスタミナのある馬、わかりやすくいうと、1800m以上に良績がある馬が狙いどころとなってきます。
ちなみに、相手探しについても触れておくと、こちらも基本的には軸馬選びと考え方は同じで、4~5番手の馬を基準に、馬場で先行か差し、どちらに有利かを判断し、そのどちらかを中心に組んでいきます。
これはあくまで私個人の統計になりますが、この法則に従えば複系の馬券なら半分前後は当たりますので、皆さんも参考にしていただければと存じます。
◆今回は後ろより前
さて、ここからは前段で紹介した考え方をもとに、レースを展望してまいります。
最初にやることはそう、外めの枠に4~5番手に着けそうな強そうな馬がいるかどうかなのですが、タイプ的には最も基準にマッチしそうなグリムは4枠7番。
しかもすぐとなりの外に道中での位置取りが被りそうなハナレイムーンとコマビショウがいるため、今回はかなり窮屈な競馬を強いられる可能性があります。
そうなると、7枠14番という好枠に入ったルヴァンスレーヴを素直に基準とすることになりますが、スタートがお世辞にもいいタイプとはいえないため、展開をつくる側にはならないとみています。
なので、今回に関しては、抽選の結果、短距離系の何がなんでも行きたいという馬がいないことから、先ほど名前をあげたハナレイムーン、コマビショウ、これに8枠15番に入ったダンケシェーンを加えた3頭が中心になり、比較的落ち着いた展開になるものと予想することができ、雨はもう降らないにせよ、完璧に乾ききるところまではいかないであろうそこそこに脚抜きのいい馬場であることを考慮すると、直線勝負に出る後方の差し馬よりも先行して粘り強いタイプの馬を上位に取るのがベターな選択肢といえるでしょう。
しかし、先ほども述べた通り、スタートに不安があるとはいえ、揉みこまれる心配があまりない枠に入ったルヴァンスレーヴが早めに前を突くかたちになることは想定しておくべきで、その場合に浮上する可能性のある差し馬、特に後方で脚を溜めている瞬発力に長けた馬も合わせて印は回しておくべきかとおもいます。
では、基本的には前有利、けど瞬発力のある馬には要注意という見方のもと、私の印はこちらとなります。
◎ 7枠14番 ルヴァンスレーヴ
前走の負けと安定しないスタートは明確な不安材料となりますし、仮に大出遅れでもしたらさすがに…とはおもいますが、中団くらいまでにいることができれば、自分から仕掛けにいってもゴールまで持たせる持続力はあるでしょうし、それこそ普通に出てしまえば、あとは自身の仕上がりの問題以外で死角はなく、ここは素直に軸とみて大丈夫かとおもいます。
それでも、散々いっている通り、スタート次第では前が残れる馬場状態でもあるため、勝ちきるところまでは確証できず、何かの出し抜けを喰らうことは想定しておきたいところです。
○ 5枠9番 コマビショウ
で、対抗はその出し抜けができそうな馬。
タイプ、実力的にはグリムが出し抜けの最右翼となりますが、これも先ほど触れた通りグリムは今回ちょっとキツい並びに入ってしまっているため、それならそのグリムにフタをしながら、かつ先団でハナを見ながらの位置で進められそうな馬ということで、このコマビショウを対抗評価とします。
☆ 6枠12番 エングローサー
穴はルヴァンスレーヴが出遅れ、早めに前を突ついて後ろの馬に順番がまわってきたときに期待したい1頭。
それがこのエングローサーとなります。
この馬は芝でもそこそこやれているように、スピードはかなりいいものがあり、ダートの経験が浅いとはいえ、あまり砂を被らずに進められそうな外枠というのも好材料。
父トランセンドも得意としたこの舞台で一気の飛躍があるやもしれません。
以下、紹介した3頭以外の印となります。
▲ 8枠15番 ダンケシェーン
△ 3枠5番 グレートタイム
△ 4枠7番 グリム
△ 7枠 13番 リョーノテソーロ
以上、今日は今までにない強気なタイトルでお届けしてまいりましたので、ある意味GⅠ以上に緊張している私ですが、ここで皆さんにも東京ダートが"オレの庭"なのがわかってもらえるとうれしいかぎりですので、名前をあげた馬たちには何がなんでもがんばって欲しいところです。
来週は中央競馬の上半期の総決算、宝塚記念をテーマに、GⅠ恒例の予想ポイントチェックと展望を週2回の更新でお届けしてまいります。
それでは、また来週の水曜日か木曜日の夜にお会いしましょう。